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一度だけ (幻冬舎文庫)

一度だけ (幻冬舎文庫)

一度だけ (幻冬舎文庫)

作家
益田ミリ
出版社
幻冬舎
発売日
2021-08-05
ISBN
9784344431171
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一度だけ (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

弥生とひな子、なんだかんだ姉妹なんだよね。七転八起。人生はワンツーパンチですよ。一歩進んで二歩下がるんですよ。水前寺清子が歌ってました。そんな感じの物語。弥生もひな子も、挫けながらも前を見て自分の道を進んでほしい。それにしても淑江も清子が元気よすぎる。そのパワーを弥生とひな子に分けてやってほしい。物語も良かったけど、文庫描き下ろしのおまけも良かった。読んでて気に入ってたシーンがいくつかあって、そこにハイライトのようにスポットを当ててくれて良かったな。益田ミリさん初読みでしたが、追っかけたくなりますね。

2021/11/01

益田ミリさんの小説。どの登場人物も何だか恋に関しては中途半端、これからの将来も先が見えないし明るいとも思えない、でも現実っぽいなと思いました。弥生とひな子姉妹はどちらも何か思い込みが激しくて勝手に突っ走る感が。清子が一番良い人生な気がする。ブラジル旅行のシーンは、きっと私は一生行けない国だろうから楽しく読めました。最後に、一部のシーンを漫画で再現していたけれど、小説でも漫画でもイメージが変わらずしっくりきました。

2021/10/03

煮豆

益田ミリさんはこういうちょっとした嫌な気持ちの表現に長けているなあと思う。日常生活でも旅先の楽しいと思われる事柄にも潜んでいる嫌な気持ち。気分が晴れるというよりは、こういう気持ちになる時あるよねーっていうお話。それでも読みやすくて読んでしまうのはミリさんマジックかな。

2023/02/09

リコリス

「なんだかくたびれたのだった。人をあてにする生き方に、ではなく、自分をあてにできないような生き方に」人任せほど思うように進まないのが人生。時々現実が置いてけぼりになるくらい妄想が先走ってしまう姉妹、バツイチの介護ヘルパー弥生と派遣社員ひなこ。平凡に見える母親や素敵な叔母にもまたふとため息が出ることや幸せを感じる事もあるのだ。でも「あとは野となれ山となれ」。いつも思うけどミリさんの視点って誰もが持ってるスキマをうまく描いていてすごいな。弥生が1日1つ初めてのことをするというのが面白かった。

2022/05/07

里季

漫画やエッセイを楽しませていただいてた益田ミリさんの小説。久保田家しまいとその母親の心の移ろいを淡々と述べる。家庭をまだ(?)持たないアラサーの娘たち。それぞれ不器用に見える生き方でこれまできたようだが、この先も同じなのだろうか?少し変化があるようなのだが。。。

2021/09/21

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