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あたしたちよくやってる (幻冬舎文庫)

あたしたちよくやってる (幻冬舎文庫)

あたしたちよくやってる (幻冬舎文庫)

作家
山内マリコ
出版社
幻冬舎
発売日
2021-08-05
ISBN
9784344431195
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あたしたちよくやってる (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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はるを

🌟🌟🌟🌟🌟。掌編、短編、エッセイと一粒で三度美味しい、さまざまな雑誌から選りすぐった全34篇のアソート的な一冊。彼女の話を読んでいると鏡に映したい自分の内面を映して見つめているような気分になる。性別を越えた「自分」に常に彼女自身が問いかけているからなのか。「よそ様は良いからお前自身はどうなんだ」と。特に良かったのが「あこがれ」「ママが教えてくれたこと」「われらのパリジェンヌ」「わたしの京都、喫茶店物語」「マーリカの手記」「マンスプレイニング考」「五十歳」「超遅咲きDJの華麗なるセットリスト全史」

2021/12/24

mincharos

『いくら長生きしても、最初の二十年こそ人生の一番長い半分だ』イギリスの詩人の明言に大変納得。ジェンダー的思考も多く、青子さんにも通ずるところがあって、面白かった。私の中にも知らず知らずのうちに植え付けられてしまった「男の目」があるな~とも思ったり。「しずかちゃんの秘密の女ともだち」も面白かった!何も考えずに楽しんでたドラえもんだけど、そうだよね、いつもニコニコ男友達の相手して、お風呂を何度覗かれても本気で怒ったりせず、あんなのび太と結婚する未来が確定されているしずかちゃんにだって、色々不満はあるよねえ。

2021/11/11

エドワード

今の世を見つめる、短編&スケッチ&エッセイ。世相のスケッチに、この30年ほどの日本の変化がよくわかる。女性同士の共感と嫉妬、スマホやSNSが変えたコミュニケーションの姿など、本当によく見ているなあ、と感心する。「最初の20年こそ、人生のいちばん長い半分だ」という言葉が2回出て来るが、非常に心につき刺さる。令和の今、やたら目につく<輝いていた昭和を懐古する>本やテレビ番組、あれ本当にそうなのか、仕掛け人がいるのか、何かひっかかる。あと「マンスプレイニング」という言葉を始めて知り、これは要注意と自戒します。

2023/07/23

JILLmama

山内さんとは同世代なので、共感しかない。 若い頃の焦りや、自分はどうなっていくのか。どうなりたいか。あの頃のそわそわ感が懐かしい。 女の子みんな、よくやってるよ!

2021/09/08

びっぐすとん

【私的冬季課題図書】110円本。小説とエッセイが入り交じった構成で「これは小説?エッセイ?」とわからなくなるような半自伝的なものもあれば、ifな世界が笑えたり、尖ってるお話ありで、楽しかった。ジェンダー的なものを絡ませた話も痛烈で良かった。山内さんより一回り上のまさしくバブル世代の私には当時を思い出し苦笑してしまう部分も。個人的にはしずかちゃんの話が特に好き。

2023/01/07

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