明け方の若者たち (幻冬舎文庫)
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プロフィールはたった一言「1991年生まれ。」のみ。謎多き文学の新星・麻布競馬場に迫る!
2022年9月、これまで誰も通ったことのないルートから新たな一般文芸の書き手が現れた。Twitterで小説を書き、厳選20本を収録した単行本『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』で本格デビューを果たした、麻布競馬場だ。突然変異種出現に至る、「ウェブ発一般文芸」の系譜を辿る。 (文=吉田大助)
ウェブの世界から、一般文芸の新しい書き手が現れるようになって久しい。例えば、芥川賞作家の本谷有希子は、自身が主宰する劇団のホームページに掲載していた小説『ほんたにちゃん』(のちに加筆修正して単行本刊行)を読んだ編集者に声をかけられ、短編小説で商業誌デビューした。直木賞作家の米澤穂信は、自身のホームページ「汎夢殿」に発表していた小説の中でも反響の大きかった『氷菓』をライトノベル系の新人賞に応募し、受賞作でデビューしている。住野よるのデビュー作『君の膵臓をたべたい』は、小説投稿サイト「小説家になろう」に発表されていた作品であり、逢坂冬馬のデビュー作にして本屋大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』は、Web小説サイト「カクヨム」に投稿された作品だった。『へぼ侍』…
2022/10/14
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明け方の若者たち (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
タイトル通りな作品。明け方、そして夜明けを常にイメージさせてくれます。自分も20代ならきっともっともっとココロに響いたのかなと思います。作品全体を通して、ちょいちょい挟まれてくるあらゆるアーティストの楽曲が気になり、音楽を聴きながらゆったりと読むべき作品かもしれませんね。読む年代によってはきっと忘れられない作品になるかもしれません。とりあえず話題となっていた作品でしたが、話題になるだけのコトはあると感じました。映像化されたので、そちらのほうが逆に楽しみな気がします。サラッと読めるボリュームが良かったです。
2022/05/03
forest rise field
若い頃住んだ経験のある東京、土地勘があるから余計に物語にのめり込んでしまった。20代の自分と重ね合わせながら。恋愛よりも仲間とつるんでた印象深い思い出を蘇らせてくれる、そんな本だった。
2022/02/22
Kanonlicht
学生というぬるま湯から厳しい社会に放り出され、仕事も恋愛も、なんか自分が思っていたのと違う。こんな経験はきっと誰にでもあるのでは。主人公をはじめとする登場人物たちは若さからくる甘さが 鼻につくが、それこそが等身大の若者の姿なのかもしれない(それだけ自分が歳をとったということか!)。人生においてかけがえのない時期というのは、その時間を生きていた頃には、そのようには意識しないものだと思う。この物語に出てくる若者たちもまた、十年後二十年後にそのことに気付くのだろうか。
2021/11/21
ノリト
私が思ってる表現、全部ある。エモ中のエモ。最高。恋してる人は読むべし。
2022/01/12
masayuki
「青春」から連想されるもの。恋、性、友、夢、酒、希望、失恋、挫折、苦悩、再生‥‥‥。それらが全部ちりばめられた青春満載の小説だ。若い時はなぜあんなに一途に人を愛することができたんだろう。友と呑み、語り合うことがなぜあんなに楽しかったのだろう。この小説を読むうちに、自分の青春時代がオーバーラップして、甘酸っぱいものが溢れてきた。心がぱさぱさになりそうなとき、この本をもう一度手に取ってみたい。
2023/04/10
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