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市松師匠幕末ろまん 黒髪 (幻冬舎時代小説文庫 さ 45-2)

市松師匠幕末ろまん 黒髪 (幻冬舎時代小説文庫 さ 45-2)

市松師匠幕末ろまん 黒髪 (幻冬舎時代小説文庫 さ 45-2)

作家
坂井希久子
出版社
幻冬舎
発売日
2023-01-13
ISBN
9784344432642
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市松師匠幕末ろまん 黒髪 (幻冬舎時代小説文庫 さ 45-2) / 感想・レビュー

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真理そら

美しい元陰間の三味線の市松師匠に憧れる弟子のおりんは子供ができない姉・おまさが婚家から戻されたこともあって、師匠のように自立した女性になりたいと稽古に励む、という少女の成長を描く部分と、幕末の殺伐とした状況とを組み合わせた筋立てになっている。英国公使館(東禅寺)襲撃の史実と市松師匠、おまさの事情との関連付けはかなり力技だけれど楽しく読了。

2023/01/16

baba

幕末で世情が不安な中、おりんの姉が出戻ってくる。市松に憧れるおりんは思いがけずに市松の出自を知る。おりんのために姉の事情を探る市松。それぞれ登場人物のキャラがはっきりと描かれ、次が楽しみ。

2023/05/28

のんちゃん

江戸四谷、駕籠屋瓢屋の三女おりんの三味線の師匠市松は、誰もが認める絶世の美女。だが市松には秘する事情があった。この市松師匠がおりんの、訳あって出戻りの姉おまさの為に、幕末の不穏な時勢の中、活躍する話。ネタバレになるので詳しく記さないが、坂井希久子先生の時代もの新シリーズ、哀しい過去のある市松の活躍がとてもかっこ良い!展開から目が離せず、ぐいぐい読ませるところは、現代もの、時代もの問わず、いつもの坂井先生の筆力の凄さだ。気になる登場人物の行方が不明なので、自作はこの人物がより関わってくるのか、楽しみだ。

2023/03/24

mariann

桜田門外ノ変が起こった直後の江戸。討幕に向けて不穏な空気が漂う時代、絶世の美女であるお師匠さんこと市松と愛弟子で13歳のおりんちゃんが、おりんの姉のおまさが離縁された事情に切り込んでいく。浪士に対する町民の見方が案外冷めたものだったんだなと知った。太平の世の中、人を斬ったことのない浪士、討ち入りしたのに同国民同士傷つけ合っている皮肉。とても面白く読了。市松の江戸言葉が美しい。消えてしまってもったいない方言の代表だと思う。

2023/05/24

ベローチェのひととき

妻から廻ってきた本。時代物長編小説。大好きな坂井希久子さんの作品だったので楽しみにして読み始めた。期待に違わず、十分に堪能させてもらいました。主人公のおりんは駕籠屋の三女。三味線の師匠である市松は絶世の美人でおりんの憧れの的だがある秘密が… 姉である長女の離縁と幕末の浪士の不穏な動きが絡み合ってドキドキの展開に… 市松さん、かっこいいです。

2023/05/04

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