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荒川弘、いくえみ綾、海野つなみ、冬目景が語る『漫画の仕事』
『漫画の仕事』(インタビュー、構成:木村俊介/幻冬舎コミックス)
漫画と読者を繋ぎ続ける“見えない糸”の正体を探る創作読本『漫画の仕事』が、2018年3月28日(水)に発売された。
同書は、荒川弘、いくえみ綾、海野つなみ、冬目景という少年誌・青年誌・女性誌で読者の心を刺激し続けている4人の女性漫画家のインタビューを集めた一冊。タイトルは「漫画“家”の仕事」ではなく『漫画の仕事』で、彼女たちが漫画で伝えてきた“仕事”をインタビュアー・木村俊介が聞き書きのカタチでまとめている。漫画家としての「仕事論」にとどまらず、彼女たちの“手の痕跡”から読者の心を掴み続けるものの正体に迫っていく。
『トーチソング・エコロジー』より
普段あまり語られることのない部分を巧みに引き出す木村。同書には、「漫画家」という過酷な仕事を選択した女性たちの創作秘話から仕事に対する考え方まで、生の言葉が詰まっている。
登場する4人のファンだけにとどまらず、“ものづくり”に携わる人にとって“仕事論”として楽しめる言葉と要素が盛りだくさん。彼女たちが常に考え続けている“伝える”という…
2018/4/7
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漫画の仕事 / 感想・レビュー
マッピー
ゼロから何かを創り出すことのできる人を尊敬する。どうすればそういうことができるのか、才能のかけらもない私にはうかがい知ることができないけれど、この本で紹介されている漫画家4人は、生みの苦しみをすら楽しんでいる。そういう人たちだから、長年第一線で描き続けられるんだなあ。荒川弘の作品は読むと元気が出るんだよ。彼女がバイタリティ溢れる人だからというのもあるだろうけど、読むと元気が出る作品を意識して創り出してきたということなのね。一枚の絵、一コマ、一本の線に思いを乗せて、何かを伝えるのが漫画。それを読む楽しみ。
2020/04/02
フリスビー
時間を置いてまた読みたくなる、素晴らしいインタビュー集。4人とも女性というのが大きい。各人が漫画を描くうえで何処にこだわっているのか、創作者はもちろん、読む側である人にも非常に得るものが多い。キャリアの長い4人とも、「絶対漫画家になる!」とか「売れなきゃ!」と言う無理がなく、自然と呼吸をするように漫画を描き続けているのが興味深い。漫画誌の主流である「バトル」「恋愛」から外れていても、描きたいことを描く中で成長してきた4人の言葉は、大切な財産だ。
2019/01/07
なるせの
有名漫画家4人に仕事について聞いたインタビュー集。 たっぷり寝るよ~体力資本だからねとか、徹夜でがんがんだったり。 その時の状況だったり、住んでいる土地、その人自身のタイプや人間性にあった方法で取り組んでいるなぁ。 冬目景さんの山を越えて街に出ていたという美大時代のエピソードがおもしろい。 なんかそういった自由さ?奔放さってひと昔前な感じで憧れるよ。 この人の描いた漫画なら読みたいと「空電ノイズの姫君」を購入。 おもしろかった。
2018/04/21
アキナ
みんな女性漫画家だけど、中学生の時にデビューした方もいれば仕事をしながらデビューを目指した方もいる。少女漫画家の中学生デビューは昔はよく聞いたものだけど、今もいるのかなぁ。この中では荒川さんが一番好きなので、記憶に残ったことはやはり荒川さんのことが多いのだけど、ハガレンの時のエピソードがたくさん読めたことが嬉しい。広げた風呂敷を畳みながら、後ろからアニメに追いかけられるのが楽しかったとのお言葉。荒川さん自身が少年漫画のヒーローみたいでしびれます。現場も企業的にシステム化してるのもさすがです!
2018/06/23
getsuki
女性マンガ家4名のインタビュー集。実際に読んでなかったのが冬目景さんのみ(すみません)で、漫画への想いや創作の裏側やこだわりなどを読める。海野さんの「ひねくれ」具合が時にはクセになるし、いくえみさんの表情だけで読ませる絵も素敵。やっぱり荒川さんは色々ネタが豊富でいちばん面白かったなー。
2018/07/18
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