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虹色のチョーク

虹色のチョーク

虹色のチョーク

作家
小松成美
出版社
幻冬舎
発売日
2017-05-19
ISBN
9784344979048
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虹色のチョーク / 感想・レビュー

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ナイスネイチャ

図書館本。業界的には先細りのチョーク製造業。知的障害者が7割占める業界シェア5割の日本理化学工業で働く社員、家族、社長などのルポルタージュ。集中力の持続と検査能力の高さに気づき健常者より高い品質の商品を作り出す企業。そこに行き着くまでの苦労はこの本では語り尽くせないだろうけど、 その一端が垣間見えました。放送された映像も見てみたいです。

2017/11/16

へくとぱすかる

「この子らを世の光に」の意味の大きさが、初めて腑に落ちてわかったと思う。「障がいがあることによってその義務を果たせないのであれば、果たせる環境や仕組みを作ればいい」と、それが福祉施設ではなく、会社の経営者の言葉であることに感銘を受ける。「働く幸せ」を共感でき、むしろ仕事を教わるのは、3割にみたない「健常者」の社員の方。障がいのある社員が、本当の意味で、会社になくてはならない存在。会社をここまでにする苦労もあっただろうが、ここをモデルにする企業が多数生まれてほしいと思う。あのチョークはここで生まれたのか!

2022/03/27

いつでも母さん

恥ずかしながら、読友さんのレビューを読むまでこの会社の事も山本会長の事も知りませんでした。ダストレスチョーク、キットパス素晴らしい製品ですね。それを製作している社員の7割りが知的障がい者だとは・・日本にもこんな素晴らしい会社があるんだと思うとちょっと誇らしい。健常者との共存、雇う側の苦悩・・ちょっと胸が熱くなる。全ての障がい者がここに就職できる訳じゃない。けれど、58年も雇用し続けてきたんだ。そして業界トップシェアを成し遂げたんだ。他の会社にも一考願いたいものだ。その時日本は明るい国になっているだろう。

2017/07/03

しいたけ

働く喜び。誰かのささやかなともしびになっているという誇り。人生においてこの感情は、何物にも代え難い宝石なのだろう。チョーク業界の50%のシェアを占める「日本理化学工業」は、従業員の7割が知的障がい者だという。障がいのある者もない者も、この会社で働くことが楽しくて早い時間に出勤し、休みの日にも会って遊ぶほどだそう。0.1ミリ単位の品質基準のチョークを作るために、それぞれの従業員が「この人なくして成り立たない」という存在になっている。熱い感動を書ききれないので、是非読んで欲しい。会社は従業員のためにある。

2017/06/20

miww

「日本でいちばん大切にしたい会社」として知られるようになった日本理化学工業。先日テレビに映し出されていた従業員の生き生きした姿とその取り組みに感銘を受けた。従業員の7割が知的障がい者でその人たちが製造ラインのほぼ100パーセントを占める。健常者以上の集中力を始めとする彼らの能力を見極め適所に配置する職場の環境作りに頭が下がる。4つの人間の究極の幸せ。「人に愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること」に納得。働くことによって得られる幸せを彼らにも、とその場を提供する会社の理念が素晴らしい。

2017/09/23

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