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死にたい老人 (幻冬舎新書)

死にたい老人 (幻冬舎新書)

死にたい老人 (幻冬舎新書)

作家
木谷恭介
出版社
幻冬舎
発売日
2011-09-29
ISBN
9784344982321
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死にたい老人 (幻冬舎新書) / 感想・レビュー

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mitei

タイトルを見るとなんと不謹慎なという思いがよぎったが、著者なりに深く考えてのことで時々社会に対する不満が小気味よく、日常生活の細々したところが書かれているのが読みやすい。中々死をコントロールするのは難しいものだと思った。本書を執筆中には死ねなかったが、その後亡くなっていたことを知った。ご冥福をお祈りします。

2015/08/25

えちぜんや よーた

断食安楽死といいながら途中で飴をなめたり、バームクーヘンを食べたり、他の病気で死にたくないから、薬を飲んだりとか突っ込みどころが満載の日誌でした。病院は病院で、「断食して体の調子が悪いから○○ の薬」くださいと言われて、本当に死なれたら、最悪のところ「保護責任者遺棄致死罪」に問われるらしい。人間は、いろんな意味で自分の意思では簡単に死ねへんねんなということを実感した。

2016/10/16

ばりぼー

司馬遼太郎の「人間は寿命に従順であるべきだ」という言葉に感化されて、ゆっくりと体からエネルギーを落としていって穏やかに死ぬことを決意。1回目、周囲の人に「保護責任者遺棄致死」の罪を被せないように、自宅以外に死に場所を求めて賃貸アパートを探している最中、鬱血性心不全の発作で救急搬送され挫折。2回目、胃潰瘍の薬を飲み続けながら断食を続けたが、38日目に胃痛に耐えられず通院して挫折。3回目、倦怠感と戦いながらも9日目に胃の激痛に襲われ挫折。決意してから180日に及ぶ、死に取り憑かれた姿をさらけ出す壮絶な記録。

2017/10/02

ちさと

年を取った肉体の苦痛、国の在り方への疑問から始まった断食による自死への挑戦。本書は尊厳死が許されない日本において、刑法202条自殺幇助に対する罪に人を巻き込まず、骨皮筋衛門になって死ぬことができるかどうかの実践記録です。人は理性的に自殺することは出来るのか?著者は180日かけて死ぬことができなかった。でも近所にはいるんですね、自らの意思で絶食し死に至ったお婆ちゃんが。死ぬ恐怖が存在している限り、人はじわじわと自死することは出来ないという結論なのでしょう。

2019/03/18

やてつ

自ら進んで断食安楽死を実行する作家のルポ。断食中に薬を飲んだり、保護責任者の解釈に違和感を覚えたりで余り共感できず。しかしながら人間が理性的に自死するのはかなりハードルの高い難行のように思えた。

2014/01/21

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