シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)
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「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)」のおすすめレビュー
人の不幸はなぜ蜜の味? “ざまあみろ”の感情の正体を暴く
『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感(幻冬舎新書)』(中野信子/幻冬舎)
「他人の不幸は蜜の味」という言葉がある。今風に言えば「メシウマ」(「他人の不幸で今日もメシがウマい」の略であるネットスラング)といったところか。
妬み、そねみ、嫉妬…他人を羨ましいと思う気持ちが募りすぎると「憎い」、「呪わしい」という激しい思いがわく。芸能人や政治家のスキャンダルに人が群がるのは、まさにこの「メシウマ」の感情のなせる技であり、これが一部週刊誌の売り上げに貢献しているのであろう。
『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感(幻冬舎新書)』(中野信子/幻冬舎)の著者は、医学博士で脳科学者でもある。脳や心理学をテーマに研究、執筆、テレビ出演などで活躍中だ。
「シャーデンフロイデ」とは?
ドイツ語で、シャーデン(Schaden)は「損害」、「毒」、フロイデ(Freude)は「喜び」。前述の「メシウマ」同様、ひとりだけ得をしている状態の人が、みんなと同じ、あるいはそれ以下に引きずり下ろされた時に周りが感じる“ざまあみろ”という喜びの感情だ。これは、「愛…
2018/2/9
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シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書) / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
図書館本。ネットで人を糾弾する日本人は農工民族の特徴であることがわかる。戦争やイジメは根本的になくならない。ヒトラーの下りは物凄く興味深く読まさして頂きましたが、怖さも同時に感じました。
2018/08/26
やっさん
★★☆ 「岡田斗司夫ゼミ」で紹介された一冊。他人の不幸を喜びに感じるメカニズムを、医学的側面や様々な実験結果から解明。ただ、後半は論点の大きなズレが否めない。
2020/06/06
鱒子
kindle本。脳科学の観点から人間性を分析。その中で「他人への不寛容さ」を取り上げた本です。幸せホルモン オキシトシンは向社会性。愛情 愛着を生み、更にそこから離反する者への不寛容を生み出す。「正義」の名の下に 人は簡単に 他者を躊躇なく踏みにじる。それは人間が古来より獲得した脳作用であり、生存戦略の一つなのだーーという内容です。読みやすく非常に面白い。
2018/08/20
Carlyuke
集団の価値観を守るために異なる価値観を持つ人や行動を排除しようとする性質をヒトは元々持っている。一昨年だったかベッキーの不倫報道が加熱した騒動があったが, 一見そんなタイプではない彼女が起こした行動はある種の裏切りだったと解釈された訳だ。宗教戦争などについても述べられているが, 異なる宗教を持つ人々が互いにもっと寛容になればいいのにと強く思う。日本人らしさ, ヨーロッパ人らしさなどもセロトニンにより不安を持つ度合いの違いによって説明が可能なのだ。脳科学者も色々だが, 中野氏には独自の視点があるようだ。
2018/03/07
NICKNAME
今朝読みだして一気に終わらせてしまった。この著者の作品は久しぶりですが、TV等でコメンテーター等もしている彼女のお人柄も感じられる作品である。なかなか面白く自分自身少々耳の痛いところもあったからこそとても参考になった。人間は社会的生き物であるからこそ起こりえる弊害も理解しておかないといけない。自分が思考停止状態で物とごとを判断したり行動したりしていないか注意する必要があるものだ。また絶対的価値観などというものはそもそもないのだと改めて思った。
2018/11/18
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