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葬式格差 (幻冬舎新書)

葬式格差 (幻冬舎新書)

葬式格差 (幻冬舎新書)

作家
島田裕巳
出版社
幻冬舎
発売日
2018-03-29
ISBN
9784344984929
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「葬式格差 (幻冬舎新書)」のおすすめレビュー

東京23区は火葬代が高すぎる!? 葬式にまつわる「格差」のハナシ

『葬式格差(幻冬舎新書)』(島田裕巳/幻冬舎)

 あなたは葬儀の際に葬儀社が提示する費用やプランが適切であるか、正しい判断をすることができる自信をお持ちだろうか。

 そもそも、葬儀費用と一言でいっても祭壇や棺といった式場の準備のお金だけではなく、通夜や告別式での飲食や返礼品に要する接待費用、お坊さんなどに支払う読経料や戒名料などさまざまである。また、宗教や宗派によって式の内容や必要となるものが異なるため金額がわかりにくい。そして、何より葬式というのは状況が状況だけに、つい葬儀社から言われるままに決めてしまいやすく、また、他人と気軽に情報交換できるような話題でもないため、いわゆる一般的と言われている周囲の状況に合わせて行う人は少なくないのだ。

 そんな不明瞭な葬儀の実態を明確に指摘し、現代の日本人と人の葬り方との関わりについて著した本がある。『葬式格差(幻冬舎新書)』(島田裕巳/幻冬舎)だ。意外に知られていない遺骨や納骨の方法、火葬代などの地域格差についても詳しく考察されている。

 さらに、核家族化や近所づきあいの希薄化などで小規模傾向にありながらも、内…

2018/6/13

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東京で死ぬのは損!? 死に場所によってこんなに違う、お金の話、知っていますか?

『葬式格差』(島田裕巳/幻冬舎)

「格差社会」が広がっている。

 経済格差、教育格差、雇用における正規・非正規格差…かつて国民の大多数が“自分は中流だ”という意識を持っていた時代は遥か昔、「勝ち組」、「負け組」の言葉にあらわれているように、二極分化が進んだ。いまや「格差」はあらゆるところに蔓延し、深刻な社会問題のひとつとなっている。

“格差問題”は死ぬまで、いや、死んでからもなお続く。『葬式格差』(島田裕巳/幻冬舎)では、日本の葬り方について、火葬・遺骨・納骨・宗派における格差及び、骨葬、位牌堂という耳慣れない言葉から、昨今のおかしな墓や葬式までを考察、分析している。著者は「0(ゼロ)葬」とよばれる、火葬した遺骨を引き取らないという方法の提案者であり、大学で教鞭をとる宗教学者だ。

■火葬料がバカ高い東京23区  日本は小さな島国と思われがちだが、47都道府県で言葉、食べ物、習慣などさまざまな点で地域による違いが色濃く残っている。それは、人を葬るということにおいても同様で、マナーにおいてのみならず、火葬料においても如実にあらわれている。

東京23区の火…

2018/5/12

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葬式格差 (幻冬舎新書) / 感想・レビュー

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gtn

読み進めるほどに「坊主丸儲け」という言葉が頭に浮かぶ。数十万の布施、200万円にも上る離檀料、宗教法人の教師資格。そのいずれも根拠があいまい。他の著作をもじれば、「もう寺を捨てるしかない」

2018/11/13

ともがら

なんでもかんでも「格差」って、nino3さんがおっしゃるように「差異」だわ 興味深い内容で面白いけど、地方に住み代々の墓があり、仏間があって、もちろん仏壇もあり、親の葬式を出した者なら、将来の墓地のことや寺とのつきあいなんかも、よくわかっていることが多い

2018/12/27

マカロニ マカロン

個人の感想です:B。『秘密のケンミンSHOW』を引き合いに出しながら、火葬費用の地域差(東京23区は突出して高額)、や火葬後の拾骨の量の東西格差(西日本では1/3程度しか引き取らない部分拾骨が主流)、墓への遺骨の納め方、仏教の宗派による葬式の式次第、戒名の違い、葬式の費用の格差等など、大変興味深い内容が書かれていて、「へぇーそうだったのかあー」とつぶやいてしまう。メモリアルビデオとか、ご遺体の顔に触ることを強いるとかの過剰演出、ドライブスルー葬とか便利な葬式もあるようで、ホントにびっくりした。

2018/08/30

サラダ

私が死んだら、葬式は必要ないし墓もいらないと思っていました。しかし死んだら私はもういないので、残された人の世間体とか宗教心で好きなようにしてもらえればいいのかと思うようになりました。ロボット僧侶が既にいるようで、葬儀も時代と共に変わっていくのでしょうね。

2018/06/24

nino3

従来の葬式、寺、墓などのありようを批判し新しい方法を提案する本かと思って読んでみたら違っていた。主に仏教についてだが、国内各地域での葬式や墓のありようの違いの例をいろいろ挙げてある。それは「格差」ではなくて「差異」なのでは。「遺骨格差の解消が求められている」とあるが、一体誰が求めているのか不明。途中に仏教各宗派の歴史を語る章が入り、その次の章は突然ロボットのお坊さんの話になって面食らう。何を言いたいのかわかりづらく、最後の「あとがき」だけ読めば充分だと思った。

2018/07/25

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