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寿命が尽きる2年前 (幻冬舎新書 669)

寿命が尽きる2年前 (幻冬舎新書 669)

寿命が尽きる2年前 (幻冬舎新書 669)

作家
久坂部羊
出版社
幻冬舎
発売日
2022-11-02
ISBN
9784344986718
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寿命が尽きる2年前 (幻冬舎新書 669) / 感想・レビュー

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breguet4194q

延命措置の是非を問う一冊。著者は、医療現場の最前線で、人の終末期に立ち会う豊富な経験から、「非」の立場です。現代医療の限界を述べ、終末期をどう迎えるか。様々な選択肢に、メリットもデメリットもあることを紹介しています。確かに医者として医療現場にいるからこそわかる事や、一般人にはみえない事も紹介されているので、「死」を再認識するには、いいと思います。しかし、ではどうするのか?といったテーマに対する著者の提案が、非常に陳腐に思えてしまい、残念な読後感でした。

2023/02/15

あみやけ

もともと生きることにそんなに執着していない自分には共感できることが多かったです。いつ死んでもいいように、今を楽しむことですね。医療も信用しすぎたり、頼りすぎたりしないようにしようと思いました。もう50年以上生きてきたんだし、あとはやりたいようにやろうと思います。

2023/01/14

禿童子

医者なのに(医者だからこそ?)がん検診を受けない著者に少し驚くとともに納得することしきり。口から食べ物を取れなくなると死が近いということは母のときに経験した。胃ろうをすべきでないことには同感。むやみに長生きをすると苦痛が大きい。「いつまでも元気で長生き」は未熟な願望。「健康に良い」「不老長寿」の言説に惑わされて時間と金を無駄にせずに、自分の余命を2年と仮定し、したいこと、やっておくべきことを優先して人生を充実させることが大事と説く。自分の親や親戚の死を想えば久坂部先生の言われることはよくわかる。

2023/08/03

メタボン

☆☆☆★ 読み始めは何となく雑な印象を受けたが、次第に共感できる内容に。「患者がよりよい最期を迎えられるよう支援するのが医療者の務め」「寿命に逆らうと貴重な人生の残り時間を恐怖・狼狽・混乱で消費しかねない」「死を意識するのは決してネガティブでも悲観的でもなく、自分を守り今を有意義に生きる助けになるもの」「死にたくない人は医療に頼るが、治らない病気を無理に治そうとすると徒に苦しみを深める」。

2023/08/08

こまり

人生100年時代と言われているが、最後まで自分の思うように生きられる人はどれだけいるのだろう?高齢になり、治る可能性が低いのに一縷の望みをかけて受ける辛い医療は本当に必要か。寿命が尽きる2年前になったら思い残すことなく残りの日々を過ごしたほうが良いと提案している。人が死に至る過程を数多く見ている医師の言葉は説得力がある。治るならもちろん医療機関にいき、そうでなければ死を受け入れて悔い無し!と思えるように生きればいい。その2年前がいつかわからないが「今だ」と思い過ごしていればきっと良く生き良く死ねる、はず。

2023/05/13

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