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写真集 水俣

写真集 水俣

写真集 水俣

作家
W・ユージン・スミス
アイリーン・M. スミス
中尾ハジメ
出版社
三一書房
発売日
0000-00-00
ISBN
9784380912450
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写真集 水俣 / 感想・レビュー

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シュシュ

チッソとの交渉の鬼気迫る写真―チッソよ:「あんたどもにゃ倒産する自由も権利もなか。問題は払わるっか払われんかじゃなか。払う責任のあっと。自分のしたこつの始末は自分でつけんばんたい。しまいまでなあ。」抗議デモの中には、現役のNHKアナウンサーもいた。今ならありえない! ユージンは、19才の患者実子 ちゃんにとても惹かれたらしい―「私にはあなたを撮った私の写真がみんな失敗なのがわかる」 中学生の胎児性患者の娘をお風呂に入れる母親の表情がなんともいえなかった。自主交渉を始めた川本さんは男気のある表情をしていた。

2016/06/29

Koki Miyachi

ユージン・スミスの代表作「水俣」。写真を主観的な表現として捉えて追求した「フォト・エッセイ」の形式をとり、写真家人生を貫いた彼の一つの集大成とも言える作品。妻のアイリーンと水俣に数年間住み、住民とともに見つめた「水俣」の実態が、生々しく迫ってくるようなモノクローム写真と冷静な眼差しのエッセイ。水俣の現実がくっきりと定着されている。信念と情熱によって残された貴重な水俣の真実が、無言の力で迫ってくる。

2013/06/04

Toshiyuki Marutani

水俣病のチッソに対する闘いの中で、千葉県のチッソの従業員に暴行を受け重傷を負ったアメリカ人フォトジャーナリストがいたことを石牟礼道子「苦海浄土」で知り、この写真集を手に取った。ユージン・スミスは父親を経済恐慌に起因する自殺で失っている。その内的生活史は職業選択とも、水俣に来てくれたこととも関連するだろう。垂れ流されたヘドロを回収するの莫大な金がかかるのは福島原発の後処理とも同じだ。目先の私的利益を追求し、後で市民の健康と血税で尻拭いをさせる。何回これをやったら気が済むのか。

2016/10/15

ケニオミ

「実子ちゃん:元気いっぱいだった子供から生きる屍になった人。工業進歩の廃棄物が有用の人生から中絶した、愛しく、美しい人。呼吸している、忘れがたい、美しい乙女は恋を知ることもないだろう。・・・彼女は歩けない。彼女は話せない。火の中に飛び込んでも、熱さを感じないだろうと言われる。・・・世界に反応するどんな人間との係りもあなたほどには私の心をかき乱さなかった。・・・」ユージン・スミスの言葉ですが、オリジナルの英語版はもっと直截的だそうです。本書を読み、水俣の悲劇が、福島で繰り返されている印象を拭えませんでした。

2013/06/30

林克也

あの、「MINAMATA」。やっと、見ることができた。・・・「フクシマ」が起こらなかったら、(どちらにも直接関係していない自分にとって、)今、「水俣」に関心を向けることは無かったと思う。 さて、この写真集を見て、企業や国は今も昔も逃げる、いい悪いじゃなく、人間のやることは時代や国や民族や宗教が違っても同じなんだ。沖縄、水俣、福島・・・。自分も”加害者”側にいたら、自分の精神がいつまで持つかは別にして、そういう言動、行動をとるのだろうか。悲しいけれど、とるだろうな。

2013/07/24

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