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ヴァリス (サンリオSF文庫)

ヴァリス (サンリオSF文庫)

ヴァリス (サンリオSF文庫)

作家
フィリップ・K・ディック
大瀧啓裕
出版社
サンリオ
発売日
1982-05-01
ISBN
9784387825098
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ヴァリス (サンリオSF文庫) / 感想・レビュー

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Vakira

あなたの異性の友人から「自殺したいから睡眠薬くれない?あれば取りに行く」って連絡がきたらあなたならどうする?ないって断るか?あるから来てって言うか?ないって言えば、友人として助けていない事になるし、あると言えば自殺を肯定している事になる。主人公ファットが出した答えは「あるよ」っで、友人が取りに来た時には「すまん、自分が飲んじまった」って謝る。今頃ですが、ディックさん凄い。遥か昔に読んだ時とまるっきり印象が違います。そしてこの物語はSFではありません。個人的にMyカテゴリーは超純文学と致しました。

2023/09/05

スターライト

これまで読んだディックの長篇は、薬物により現実が変容していき、当惑した主人公が「真実」を探求するというパターンが多かったが、本書ではピンク色の光線により神の啓示を受け、さまざまな体験の後、第五の救済者を探していく物語になっている。語り手の「わたし」が別人物と思われたファットと同化したり分離したり、その辺りは現実崩壊感をにおわせる。神秘的傾向が強い作品で、それを補う訳者による長大な注釈がついているが、もう少しコンパクトにしても良かった気もする。

2010/12/19

Tsuki-Natsu

なんてこった。俺たちのディックはとうとう可笑しくなっちゃったのかよ?って一瞬思ったけど、2回読めばなんてことはない。彼の世界の高まり、入れ子構造の世界観、ビス飛んだ創造神。繰り返すようだけれど――なんてことはない、素晴らしい作品だった。これ読む前に色々読んでおくのはオススメするけれど

2019/04/21

eleking

20年越えの宿題、積ん読本をやっと消化。やっぱ後半きつかったな。

2009/11/21

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