KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

猿之助、比叡山に千日回峰行者を訪ねる

猿之助、比叡山に千日回峰行者を訪ねる

猿之助、比叡山に千日回峰行者を訪ねる

作家
市川猿之助
光永 圓道
出版社
春秋社
発売日
2016-01-21
ISBN
9784393135860
amazonで購入する

猿之助、比叡山に千日回峰行者を訪ねる / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

はぴた(半分お休み中)

仏教にかなり詳しい猿之助が、戦後12番目の千日回峰行を成し遂げた光永阿闍梨と対談している本。印象としては、読んで腑に落ちたとは思えなかったのでちょっと残念。ただ、いつも自分自身に抱いている疑問、人のために祈ることは自己満足や欺瞞、偽善では?という問いと同じようなことを猿之助が訊ねている部分を見つけることができた。阿闍梨の答えは「祈って自分を納得させていることを否定しない」というもの。ありがとうございます。

2016/02/27

犬養三千代

対談集。猿之助の大阿闍梨への鋭いつっこみが炸裂する。そして、仏教者として行動をとも。しかし、大阿闍梨はちょっと困りながらスルリ。猿之助の膨大な知識が少し邪魔かなぁ。二人共、その身体性についての話は充実。光永圓道大阿闍梨15歳からの比叡山生活と小僧生活どんなだったのかもっと知りたい。 芸と行似て非なるように思う。

2019/10/17

bookthinker

最近読んだ本の中で一番面白かった。 仏教を、その内側にいる人が語るのではなく、外側から語ることで立体的に捉えることに成功しているなと感じた。歌舞伎界で革新的なことを成し遂げている猿之助さんは、宗教に対して期待ともどかしさを感じている。仏教の総合大学たる天台宗はこのまま変わらなくて良いのか?と光永大阿闍梨に問いかける。きっとこういう問いは、仏教の内側ではおこりえなくて、外の世界から仏教を見ているからこその疑問だろうな。歌舞伎と千日回峰行との比較もものすごく面白かった。これからも何度も読み返したい。

2021/03/21

m

東博の「最澄と天台宗展」の復習に。猿之助と阿闍梨、この二人が対談するという企画がまず面白い。歌舞伎と仏教は全く異なるもののようで内包しているものはかなり似ている。会話が噛み合ってないように感じるところもあったがあえて外していたのかな。猿之助の知識の豊富さに驚いた。

2021/11/24

Naoko Takemoto

今度は対談本。Qさまに亀治郎が出演していたのを観て、この人はよく勉強していて頭がいいなと思っていたが梅原猛に弟子入り志願したツワモノとは知らなかった。で、阿闍梨と対談とは。私にとって阿闍梨といえば餅なんだが(笑)仕事や生活に悩んでいる人はこの本を読むといい。自分探しの人は読んでも無駄。猿之助が「阿闍梨と話していると時間を忘れる」と言うがそりゃそうだろ、喋っているのは殆ど猿之助だもん。阿闍梨も「Mだといわれます」。想像もつかない荒行をこなしたがやはり人間なのだ。だからこそひと言ひと言に重みを感じる。

2016/06/04

感想・レビューをもっと見る