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〈仏教3.0〉を哲学する

〈仏教3.0〉を哲学する

〈仏教3.0〉を哲学する

作家
藤田一照
永井均
山下良道
出版社
春秋社
発売日
2016-09-20
ISBN
9784393135921
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〈仏教3.0〉を哲学する / 感想・レビュー

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ももたろう

次元の違いを感じた。私は「生きる上での、この苦悩をなんとかしたい」という単純かつ世間一般的な思いを抱いていて、そのアプローチの一つとして仏教を学び続けているけど、お三方の話は「そもそも、この苦悩はどこから始まるのか?」「その始まりにある『わたし』とは何か?」「死という概念すらない」という根源的なところまで遡り、さらにそこに哲学的に仏教的に切り込んでいる。その突き詰め具合、こだわり具合からして、もはや次元が違う。仏教をもっと学び坐禅も続けつつ永井さんの哲学的な切り込みが理解できるようにまた再読したい。

2016/10/10

fishdeleuze

〈仏教3.0〉を提唱している二人の僧侶と哲学者永井均の鼎談で、〈仏教3.0〉を哲学的に解釈し、理論的な補強をするといった感じだろうか。実際、〈仏教3.0〉における私(仏性に相当するものと考えていいだろうか)と永井哲学の〈私〉(この〈私〉は日常生活的な「私」ではなく、属性や本質がすべてなくなってなお今ここにある〈私〉)との親和性は高い。そして仏教における所知障すなわち無明という認識の根本的な問題をとりあげ、存在の前提へ議論を深めていく様子を興味深く読んだ。

2017/10/02

文章で飯を食う

「アップデートする仏教」を読んで、あまりの面白さに本書を購入。もったいなくも2日で読んでしまった。この世界は〈私〉と〈今〉しか存在しない。〈私〉と〈今〉は、何の説明も無く、ただ端的に存在しているのだ。う~ん、本書の面白さを説明できないな。とにかく、正法眼蔵の世界を説明できる言葉を得た、と言う感じ。しかも、悟りに繋がる瞑想法の理論的根拠も与えるんだ。これは思想と言うものでは無く、世界の構造の説明書だ。全ての思想や宗教の立脚点なんだ。私にとっては悟りを開く場所だが、誰かにとっては神と出会う場所だろう。

2017/02/01

袖崎いたる

敢えて不真面目な読み方をするなら、仏教をアップデートするのに重要なのはディオ的な精神、即ち「アイ・アム・ザ・ワールド」の世界観を掌握することにある。ディオはスタンド能力で時を止められる。この場合の時とは実存的連関としての物語で、いわば我執の根拠のこと。時を止める能力はマインドフルネス。そして時の停止とは全即無としての〈比類なき私〉体験。このディオを知るために『ジョジョ』を知る必要があるように、〈仏教3.0〉を知るのもまた相応の世界観を理解することが求められる。この理解の営みに哲学の論理攻めは頼もしい限り。

2017/01/25

takeapple

ただ瞑想するというのではなく、仏教という捉え方で心を見つめて行く(という言い方は良くないのだろうなきっと)のにどういう考えが必要なのか、3人それぞれの考えが示されていて、それが有機的に絡み合って次の地平へ導いてくれる。ここにある本を読んで実践して行くしかないのでしょう。

2018/08/10

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