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盲獣 (江戸川乱歩文庫)

盲獣 (江戸川乱歩文庫)

盲獣 (江戸川乱歩文庫)

作家
江戸川乱歩
落合教幸
出版社
春陽堂書店
発売日
2019-03-01
ISBN
9784394301660
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盲獣 (江戸川乱歩文庫) / 感想・レビュー

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めしいらず

再読。乱歩自身が失敗作だと断じた本作。前半は触覚頼みの盲人と囚われの身の女たちとの倒錯的な性愛の交歓を、後半は殺人淫楽症に成り果てた主人公の快楽殺人と自己顕示欲を描く。確かに話の軸がブレているし無駄が多くて冗長なきらいもあるしで成功作とは言い難いが、ねっとり濃やかな性愛描写やバラバラ死体を飾り立て衆目に晒すやり方には乱歩ならではの悪趣味な美学があってさすがだ。とは言えイモムシごろごろと鎌倉ハムは少々やり過ぎか、文章の精度も終盤に近づくほど下降している。書きながら乱歩自身がうんざりしているのがよく分かる。

2019/06/30

麻衣

あなたの触れたところから先端から鋭いから痛いから、削いで潰して切り刻んで、残ったわずかな断片を壁に貼り付けた。愛の縮図を間違ったこの部屋には選ばれたやわらかい肉塊ばかりが散乱している。夜が化けると、痛い怖いが愛と快楽になるのだと後ろから声がした。喰われるなとおもった。夜しか知らない俺にとって、これが女への愛のかたちだ、お前にはわかるまい。と盲がわたしの肌を撫でながら嫌な笑い方をする。きっと最後だから教えてあげたい。「馬鹿ね獣。愛のかたちなんて目開きにもみえないものよ。」

2019/07/03

私的読書メモ3328

解説に引かれた本人の述懐どおり、確かに相当な変態ものの表題作。著者の特徴である猟奇性がここぞと発揮されており、物語としては単調で作業的で粗雑な展開であることがより一層それを前面に押し出しています。それにしても、こういった作品を受け入れ、評価し、著者を大家とし成さしめた当時の読者のレベルの高さというか、度量というか。そこに驚きと尊敬を覚えます。

2019/06/19

ロバーツ

以前に見た映画の原作。映画もエグいが、原作はもっとエグい。

2020/09/13

sensei

盲の殺人鬼がレビューの水木蘭子、真珠婦人と呼ばれる人、大内麗子、三人の海女を次々と残虐に殺し、最後には手で触れる芸実と言って、殺した女体を使った彫刻を作るというまるで狂った話。

2020/05/01

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