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三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて (祥伝社新書)

三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて (祥伝社新書)

三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて (祥伝社新書)

作家
堺屋太一
出版社
祥伝社
発売日
2019-04-27
ISBN
9784396115715
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三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて (祥伝社新書) / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

著者の遺作。官僚は家族と地域を嫌う。地域や家族が団結すると官僚の命令が通らないからだ(49頁)。だのに、地方公務員って何なんか? 欲ない、夢ない、やる気ないの、3Yない社会が日本社会の最大の危機(56頁)。日本の官僚は、真面目で熱心で記憶力がいいことでは世界一だが、長期でものごとを考える思考力と決断力においては、きわめて劣等(126頁)。日本の役人は、昔と違って、結構無責任になったのか。それとも、昔も今も、なのか? 

2019/10/05

ta_chanko

時代が変わるとは、美意識と倫理感が変わること。それを「敗戦」と表現。黒船来航による「第一の敗戦」では、「変わらないことが正しい」という江戸時代の価値観が覆され、 明治維新による中央集権化・富国強兵・殖産興業が推進されて「強い日本」の実現が新たな目標となった。それが成就したのが日清・日露戦争。しかし第一次世界大戦の頃から規格大量生産が世界標準となり、その流れについていけずに「第二の敗戦」をむかえた。戦後は「豊かな日本」を目指して規格大量生産の社会をつくり経済大国となったが、バブル崩壊後、それも行き詰った。

2022/01/22

羊男

★★★

2023/09/25

本まーちゃん

そうなんだワード:官僚による家族の崩壊。欲ない・夢ない・やるきない。敗戦による価値観の大転換。1~2年で転勤、ポストが変わる官僚制度。経済の下り坂と同時に大災害に見舞われる日本。日本人は幸せであるけれど、夢と楽しみがない。情報収集と情勢分析ばかりしている会議=小田原評定。楽しい世の中になるにはが命題。

2021/01/18

Hideaki Ohta

①社会の形を決めるのはその時代の価値観。価値観とはその時代を生きる人々が抱く何が美しいかという美意識、何が正しいかという倫理観で成り立っている。 ②戦国時代から江戸時代へは民衆の価値観が天下泰平に変化。 ③江戸時代から明治時代へは民衆の価値観が富国強兵と殖産産業に変化。 ④太平洋戦争から戦後へは民衆の価値観が経済成長、効率、安全、平等が目指すべき理想となった。 ⑤現在、日本は犯罪は少なく、清潔で、汚職は少なく天国ような国だが、夢と冒険心の無い社会。次時代は楽しむを正義とする価値観を目指すべき⁉️

2019/06/22

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