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談合文化 日本を支えてきたもの (祥伝社黄金文庫)

談合文化 日本を支えてきたもの (祥伝社黄金文庫)

談合文化 日本を支えてきたもの (祥伝社黄金文庫)

作家
宮崎学
出版社
祥伝社
発売日
2014-12-12
ISBN
9784396316549
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談合文化 日本を支えてきたもの (祥伝社黄金文庫) / 感想・レビュー

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Takeru

談合の成り立ちと、担ってきた役割を、歴史的•文化的な背景から紐解いている。談合と聞くと負のイメージを抱くが、著者によるとそれは、田中角栄内閣以後、大衆的利権構造に組み込まれることで政官民癒着型へ変質し、さらにバブル崩壊•ソ連崩をきっかけに全否定されるに至った事が原因であり、本来は德川時代のムラの自治システムとして興ったものであり、欧州と違い“上”から資本主義を与えられた日本では必要なものとしてうまく機能していたという。歴史•文化•政治•経済に触れながら、談合の光と影を明らかにした本書は読み応え抜群だ。

2015/03/28

OjohmbonX

近現代の談合のあり方を社会形態とリンクさせて順に丁寧に見ていく中で、談合は封建遺制なんかじゃなくて一旦消されてその後で復活したっていう断絶があって、実はその前後で似て非なるものなんだって指摘もあって楽しい。主に土建業者に関する話で、日本は災害大国だから復旧・復興のマージンを維持しないといけないって特殊事情があって、地元の中小業者の体力を削り過ぎないためにって理由もあるけど、そこに留まらず全体社会だけじゃない、個別社会を強化しないと世界が上手くいかない、って根本認識ともリンクした上での談合復活論になってる。

2016/05/16

うたまる

談合は悪であるという常識に一石を投じる著者の談合善玉論。序盤に根拠の示されない断定やとても正気には受け入れられない珍説も出てくるが、中盤以降の談合史の変遷は面白く読める。そこに貫かれているのは日本流自治の系譜。そういう歴史を持つ我が国が、欧米のルールとの間に齟齬を来たすのも頷ける。「文化が違えば、同じシステムでも、そのもつ意味が変わってしまう」は慧眼。当然ながら最終的に著者は”良い談合”の復活を掲げるが、これには同意できない。著者は触れなかったが、談合で守られていると産業間で適切な雇用調整が働かないから。

2016/07/24

はざま

建設、土木の人材育成には、良い談合は不可欠のようだ。 徳川時代からの談合の歴史、ヤクザや政治家の資金源に なる談合は要らぬが、大手以外の企業の生き残りには適 正な利益なければもたないね。

2015/05/16

かぷりん

入札制度に絡む談合の内容ではなかった.ムラ社会で独自ルールにより運営される中で問題が発生した場合に,関係者が集会を開き参加者全員が納得するまで話し合いを行い,方針や結果を出すことを「談合文化」と言っているようだ.

2015/01/15

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