歌丸 極上人生 (祥伝社黄金文庫)
ジャンル
歌丸 極上人生 (祥伝社黄金文庫) / 感想・レビュー
Willie the Wildcat
漫才ではなく落語、新作ではなく古典、そして演芸場ではなく相模湖?!1つ1つに理。故に、『噺に遊び』が哲学という感。本著からの学びは多々あれど、”後生鰻”に共感。”はばあとじじいの発音”に納得感。印象的なのが「金曜寄席オーディション」の件。嗅覚と瞬発力、感性ですね。祖母や今輔師匠など他界を語らぬ姿勢も、落語家としてのポリシーではなかろうか。釣りにまつわる数々のエピソードも良いが、『化石の卵』への奥様の”切り返し”は、もれなく座布団一枚!巻末の『おすわどん』は、代演となった紀伊国屋寄席の演目だったのかなぁ。
2018/09/11
mint-s
本屋さんをぶらぶらしていて衝動買いした本。「笑点」は父が毎週見ていたので、私も小さい頃から見ていましたが、そんなに歌丸さんのことが気になっていたとは自分でも驚きでした。昭和11年横浜生まれの歌丸さん。子供の時からお笑いが好きで小学四年のときには落語家になると決めていて15歳で入門したそうです。私は落語をあまり聴いたことがないので噺の演目が出てきてもわからなかったけれど語り口調そのままの文章が読んでいて楽しかった。寄席に行って聴いてみたいです。趣味は釣りや化石集め、読書は探偵物のミステリーがお好きだとか。
2018/04/03
へくとぱすかる
古今亭今輔の弟子だったというのは意外! 驚りーたねえ……って、何人の方がおわかりになるのでしょう? 小学校の頃から噺家になりたいと願っていたというから、まさに落語家として生まれてきたような人。今輔師匠の元を飛び出し、化粧品のセールスマンをしていたこともある、という話にはびっくり。苦労した時代があっての今日なんですね。小円遊さんとの思い出話も、もちろん載っています。この本を買った直後、「やせすぎ」が原因の腸閉塞で入院中、というニュースが飛び込んできました。1日でも早く、ご回復されることをお祈りいたします。
2015/06/25
TSUBASA
桂歌丸師匠が横浜の廓に生まれ、15で落語を志してからの50年間を語る。あの独特の品の良さ、洒落っ気の良さが好きでした。笑点卒業してからのインタビューで「これから死ぬまで落語やっていきますよ。古典にもっと挑戦していきたいね」なんてことをおっしゃっていたのが職人的だと尊敬したものです。歌丸さんの落語はCDや演芸番組では何回か聞いたことあるけど、出来れば生で観てみたかった。本当に早過ぎるよ。合掌。
2018/07/17
Nazolove
笑点にこの若さでハマり、司会者の本が出たということで読んでみたのだが、歌丸師匠の様々な人生を垣間見ることができた。 あんまり新作やらないんだなぁ、なんて思っていて本を読んだら実はそんなことがあったんだ、と思ったこともある。 笑点のエピソードが出てくるのかなんて思っていたらあまり出なかったので残念。 ただここまで50年も同じ番組に出ているなんて言うのはすごいことだと思う。 もう50年たったのでいつおっ死んでも構わない(なんてこと言ったら悪い)がもう少しだけ頑張って生きていてほしいと思った。
2015/07/23
感想・レビューをもっと見る