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鷲の驕り: 長編国際謀略サスペンス (ノン・ポシェット は 6-2)

鷲の驕り: 長編国際謀略サスペンス (ノン・ポシェット は 6-2)

鷲の驕り: 長編国際謀略サスペンス (ノン・ポシェット は 6-2)

作家
服部真澄
出版社
祥伝社
発売日
1999-07-20
ISBN
9784396326920
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鷲の驕り: 長編国際謀略サスペンス (ノン・ポシェット は 6-2) / 感想・レビュー

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まつうら

世界を驚かすスーパーハッカーと、それに立ち向かうセキュリティコンサルタントの戦い。こんな単純な構図を想定していたら、特許制度をめぐって物語は大きく展開し、いい意味で想定を裏切られてしまった。アメリカには日本にはない秘密特許という制度があり、この制度の利権を握る輩とそれを暴こうとする勢力が、熾烈な争いを繰り広げるシーンの展開にアツくなる。しかしよく考えれば、発明者の権利を守るための特許に、秘密特許なんて仕組みがあることは矛盾している。主人公・笹生の言葉を借りてここを追求する著者の鋭い舌鋒がとても印象的だ。

2023/08/24

Tetchy

複雑怪奇な特許の世界。特に秘密主義であるアメリカの特許の世界に微に入り細を穿った綿密な内容で特許に群がる人々の策略を描いていく。読中、この物語はどこまでがノンフィクションで、どこからがフィクションなのだろうかと、戦慄を覚えた。デビュー2作目でこのクオリティと、色々な組織や産業スパイなどの手駒を交えながらもきちんと整理された情報の数々の手際の良さに感嘆した。私は読み終わった時にまた一つ新たな知見を拡げてくれる作品こそが読書の醍醐味であると思っているが、本書はまさにその願望を叶えてくれる一冊であった。

2014/04/13

koo

 初読み作家でしたが日本人作家らしからぬスケールの大きな国際謀略小説を読めて大満足でした。コンピューターセキュリティの専門家笹生を主人公に国際的な特許を題材としたストーリーに日本通産省、アメリカ副大統領、CIA、マフィア、ハッカーが入り乱れますが日本人作家だと安っぽく嘘くさく感じる海外描写も上手いし壮大なプロットも上手く纏めてます、日本人たちがかっこよすぎるのは違和感ですが(笑)ストーリーの面白さには支障ないです、ただ当時の技術は流石に古びてるのでもっと早くに読んでおきたかったですね、面白かったです。

2022/12/17

connect

アメリカのサブマリン特許を題材にした国際サスペンス。長編ではあったが後半からストーリーが加速するので退屈にならずに読みきれた。

2019/03/10

Hitoshi

壮大なスケールで話が進み、コンピューターハッカー、特許庁、CIA、マフィア、ダイアモンド業者、アメリカ副大統領、発明家と美人弁護士とそこに日本のコンピューターセキュリティ業者と登場人物が多く、液晶パネルや人工ダイヤモンドの秘密特許とその産業スパイをめぐって、各所で話が展開していくので、すごく頭を使いました。それでも、面白かった。

2018/02/17

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