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刻まれない明日 (祥伝社文庫)

刻まれない明日 (祥伝社文庫)

刻まれない明日 (祥伝社文庫)

作家
三崎亜記
出版社
祥伝社
発売日
2013-03-13
ISBN
9784396338213
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刻まれない明日 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★☆☆20011 『失われた町』を読んで随分経つので細かなところは、それこそ記憶から失われていましたが、本作品で ふたたび不思議な感覚を堪能させてもらいました。3095人の街の人々が忽然と姿を消してしまった事件から10年。消えた人々からのラジオ局への葉書投稿、ある筈がない図書館の利用など不思議な現象が。後半に入って少しずつ状況が見えてくるわけですが、そんな事よりも、本作品は人の心,繋がりを大切にして描かれてる事が好印象でした。この作家さんは世にも奇妙系作品が多いので、そういうタイプがお好きならオススメ

2020/01/28

i-miya

2014.02.09(02/09)(初読、初著者)三崎亜紀著。 02/07 (カバー) 10年前、3095人-一瞬にして消え去る事件。 戻る、沙弓の故郷。 その町、すでにない図書館から本を借りることができる。 消えたかれらの存在、強く感じることができた。 しかし、それは、だんだん薄れていく。 事件の傷と戦う沙弓。 (三崎亜紀) 1970生まれ、福岡。 熊本大学文学部史学科卒。 非現実の中に、現実うぃ浮き彫りにする独特の手法。 世界観、読み手の多くの支持を得る。 

2014/02/09

りょうこ

【失われた町】の続編。残された人達の切なさがたまにぐっときた。ってか..三崎亜記さん..個人的に急激に読みやすくなった!失われた町の時は文章の読みづらさを感じたのですが、今回はすんなり文章が頭に入ってきた!とても良いお話でした!

2014/03/29

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

十年前、突如消えた街。しかし今でも、いなくなったはずの人々が図書館で本を借り、ラジオに投稿する。街を歩く人、なくなった図書館の貸し出し記録を配る担当者、一定の人にのみ聞こえる鐘の音、街中に羽ばたく青い蝶の絵。首都と、居留地という不思議な世界観。十年前の記憶が風化して行くのに合わせるように、過去の人々の活動も減って行く。その中で出会い、縁を繋ぎ、未来へと歩いて行く登場人物たちが描かれる。雰囲気が好きな小説の一つ。

2018/03/20

ジンベエ親分

10年前に3,095人もの人が消えた町、ということで「失われた町」と関連がある話?と思ったらやはりリンクしていた。また「コロヨシ!」と同じ世界の話のようだ。それにしても三崎さん、今度はそう来ますか。三崎亜紀に泣かされるとは思ってなかった(笑)。登場人物はみな、この3,095人が消えた「事件」に深い関わりを持っていて、胸が締め付けられる切なさに耐えながら前に進もうとする姿が泣ける。シュール感より感情を動かされるという点では、これまでにない三崎亜紀。でも最後にドカンとシュールなシーンがやっぱりあるのね(笑)

2017/01/05

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