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おれは清麿 (祥伝社文庫)

おれは清麿 (祥伝社文庫)

おれは清麿 (祥伝社文庫)

作家
山本兼一
出版社
祥伝社
発売日
2015-04-09
ISBN
9784396341152
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おれは清麿 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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金吾

一芸に秀でるためには才能に加えその事に打ち込まなければならないことをわかりやすく書いています。刀鍛冶のことは知らないことばかりなので面白かったです。

2020/12/26

なつきネコ

ものスゴい執念だな。刀鍛冶・源清麿の生涯を追った一冊。刀を作る事にこだわり、刀に全てをかけた情熱は尊敬する。ああ、いう刀を作ろうと夢想し、野心高く求め、女に雑に扱う清麿の姿が、人間らしくて良い。女の扱いや、恩人の清音にヒドイ、つるへの仕打ちは言い訳の余地なし。しかし、求めた刀の価値が彼の一生の言い訳だったんだな。鉄にこだわり、武用刀だけを作る清麿。直胤が安い鉄を使い、華やかな刃紋の刀を作る。まるで両者は対極。やがて、荒試しでの仕打ちの凄まじさの結果に出た。今、一番に評価がある刀を作った清麿だからこそ。

2016/10/14

さっちも

刀鍛冶の話です。想像以上の面白さだった。著者が書く「技能の人」は職人かくあるべしと喝采を浴びせたくなる。 ただただ、自分の中の理想に迫る生き方に気持ちが熱くなった。

2023/03/07

かぶき者

江戸時代、小諸出身の刀鍛冶の名工である清麿の足跡を描いた物語。信頼する兄を見習いながら、誰の弟子にもならずその腕一本でだけで並み居る目利きをうならせたという。後先考えず直情だけで動き、夜這いして夫婦になったにも関わらず、新たな腕試し先を見つけて出奔。その住み込み先の飯炊き女に惚れ込んでしまう。その女も放ったらかしで、長州藩に見込まれれば萩まで行ってしまう。置いてけぼりの女達は一体どうやって暮らしていたのかの方が気になるが、そこらは一切触れられず。この芸術肌は左利きだけでなくB型だったに違いない(褒め言葉)

2019/11/20

rakim

刀鍛冶の山浦正行、のちの源清麿の一生。天才なんでしょうね。普通で平穏な生活の価値よりも、思う刀を造りたい、その情熱を滾らせるためには好き勝手に女性も居場所も変えていく。著者の刀剣に関する知識に惹かれながら、面白く読みました。

2016/04/19

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