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わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)

わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)

わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)

作家
石持浅海
出版社
祥伝社
発売日
2016-03-11
ISBN
9784396341862
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わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

これぞ始まりの書。前日譚とも呼べるシリーズ4作目は7篇を収録した連作短編集。碓氷優佳の高校入学から卒業までの三年間を軸にして、女子高生達の日常を描いた青春ミステリー。前作までの倒叙形式のミステリーではなく、各話ごとに主役を置き換え、優佳の秀でた洞察力によって的確に謎の答えを導き出していく。親友の小春の視点で語らていく構成だが、最終話で小春が抱いたある違和感が良い意味で“碓氷優佳”という存在を改めて強調している気がした。石持先生はやっぱり彼女にそういう印象を持たせたかったのかな。

2023/04/27

koma-inu

碓氷優佳シリーズ4弾、7短編集。今回は倒叙ミステリではなく、高校時代の日常の謎を、優佳とワトソン役の小春が解く、青春ミステリ・・最終話までは。最終話で、6話までの真の姿を暴き返して、作品全体を全く別の姿に描き直してます。まー、前作までの優佳のキャラを知っていれば、納得のいく結末ではあります。友達の輪に優佳がいたら、気が落ち着かないかも😅ラスト1行の小春のセリフは、意味深長。次作にも登場するとの事で、2人の絡みが楽しみです。

2022/11/06

夜長月🌙

碓氷優佳シリーズ第4弾。今回は優佳の高校時代のエピソードです。興味はその天才的推理能力と歪んだ人格がどうして、どのようにして誕生したかでしょう。全部で7編ですが高校一年生の初編から優佳は優佳だったのです。第4章では珍しく優佳の温かな一面にも触れますが、最終章で恐ろしい事実に気づきます。そしてそれがシリーズ第一作の「扉は閉ざされたまま」に見事につながるのです。

2022/02/07

かかな

石持作品の何に夢中になるかって、この絶妙にずれた倫理観!よくある日常ミステリーなはずなのに心がひんやりしました。最後の短いセリフが重い重い。イノセントに残酷っていい言葉だなあと…。でもこのシリーズは『碓氷優佳はすごい』の一言で感想が済んじゃいます(笑)最後の話は『扉は閉ざされたまま』を再読しろと言われている気分に。再読や短編だけじゃ物足りないから、倒叙シリーズの新しい作品が出るといいなあ。

2017/07/28

しょーくん@本棚再編中

★★★★★★★☆☆☆碓氷優佳シリーズ第4弾。高校時代にさかのぼっての連作短編でした。良くも悪くも碓氷優佳、相も変わらず恐るべしです。

2017/11/04

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