わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)
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わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
かかな
石持作品の何に夢中になるかって、この絶妙にずれた倫理観!よくある日常ミステリーなはずなのに心がひんやりしました。最後の短いセリフが重い重い。イノセントに残酷っていい言葉だなあと…。でもこのシリーズは『碓氷優佳はすごい』の一言で感想が済んじゃいます(笑)最後の話は『扉は閉ざされたまま』を再読しろと言われている気分に。再読や短編だけじゃ物足りないから、倒叙シリーズの新しい作品が出るといいなあ。
2017/07/28
しょーくん@本棚再編中
★★★★★★★☆☆☆碓氷優佳シリーズ第4弾。高校時代にさかのぼっての連作短編でした。良くも悪くも碓氷優佳、相も変わらず恐るべしです。
2017/11/04
したっぱ店員
碓氷優佳アーリーデイズの謎解き短編集。あのクールな切れ者も高校時代は、友達とふざけてヘッドロックを掛け合うとか可愛いじゃん!と思ったが、最後の小春のモノローグになるほど。やっぱり彼女は彼女であった。「扉は…」を読み返したくなるなあ。余談ですが、賢い女子たちの学園生活に、脳内は完全に「彼氏彼女の事情」だったので、こっちも読み返したくなった。
2017/02/12
きっしぃ
碓氷優佳シリーズ4作目。3作目抜かしちゃったけど、連作短編集で、高校時代の話だから大丈夫だろうという考えで。女子高に通う上杉小春を主人公に、転校してきた碓氷優佳との3年間を描く。高校時代から、キレッキレの優佳。うすうす、謙信、ショージ、ひなさま、サッサ、ひらひら、大學、カッキーというあだ名も楽しく、学園ものとしても楽しめた。最後になにかあるとは思ってたけど、あぁ、小春そこに気づいちゃったのね。ラスト一行ある意味清々しい。
2018/08/22
left7
碓氷優佳シリーズ第四弾。時系列では一番最初になるようです。碓氷優佳は昔から碓氷優佳でした。同級生もなかなかの切れ者揃いでしたが、その中でも碓氷優佳は群を抜いていましたね。あの冷徹さは元々なのか演技なのかこの本を読めばわかるかなと思っていたのですが、この本を読んでますますわからなくなってしまいました(笑)碓氷優佳は今後どうなっていくのでしょうか、続編を楽しみに待ちたいと思います。この作品は石持さんの作品の中ではかなり特殊でないほうなので、石持さんの作品を初めて読む方にも読みやすいと思います。面白かったです。
2016/05/27
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