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家康、江戸を建てる (祥伝社文庫)

家康、江戸を建てる (祥伝社文庫)

家康、江戸を建てる (祥伝社文庫)

作家
門井慶喜
出版社
祥伝社
発売日
2018-11-14
ISBN
9784396344740
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家康、江戸を建てる (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

もう手垢の付いた題材だと思った家康にこんな切り口があったとは。秀吉から関八州に移封された家康が選んだのは、小田原でも鎌倉でもなく江戸。何もない荒地に石を切り城を築き、川の流れを変え、貨幣を作り、水道を引き街を造り上げる職人達の壮大なプロジェクトX。家康の命を受け中には親子三代に渡る長大な事業を行う者もある。戦乱の世を治め当時世界最大の都市の基礎を築いた功績は大きい。ラスト、完成したばかりの純白の漆喰で塗られた江戸城の天守閣で語る家康と秀忠親子の対話シーンに持っていかれました。お見事!五つ星です。★★★★★

2019/01/08

海猫

江戸という都市開発プロジェクトを全5話で各方面から描く、オムニバス。歴史時代小説にしては重みと格調の無さすぎる文章にちょっと面食らった。とはいえ読みにくいわけでもなく、各話のエピソードや切り口が興味深く、面白く読めた。タイトルのイメージに反して家康の出番は少ない。そのぶん、各話でそれぞれの職人たちが出てきて印象に残る行動言動を取る。どのプロジェクトも時代が時代なので何十年もかかったりもする。なのでなおさら何か事業に人生を掛けるということについても、思いを馳せてしまう一冊であった。

2018/12/20

小説を最初に書いた人にありがとう

戦国時代の末期という時代か、秀吉から関東の領地を与えられた家康。今の時代で言えば体のいい左遷なんだろう。しかし家康は甘んじて受け入れた。その時すでに今の東京の繁栄を見通してたら神だな。それから、飲み水を引き、海岸を埋め立て、貨幣を作り、城を建て、川の流れまで変える。自然まで変えたのはやはり神かもしれない。末端の人々の仕事を知り、いま東京の街で働いていて、そこかしこにある名残に気付き感慨深い。物語の最後、今まで好きになれなかった家康に感動させられるとは。。読破に時間を要した一冊、でも読んでよかった一冊

2019/02/06

本読みたぬき

とても新鮮で面白い時代小説でした!家康の天下取りの話ではなく、新都市・江戸を造りインフラを整備するという、家康社長と気鋭の技術者達の「プロジェクトX」(古い)なお話です。さしもの大都会東京も家康が来るまではさびれた湿地帯だったのは知っていましたが、その草創にはこんな技術者達の熱い思いがあったのですね。時代小説というかお仕事小説?東京都民として400年前の地上の星たちに感謝!お正月にNHKでテレビドラマが放映。

2018/12/17

じいじ

元来、私は歴史に疎い。武将の名前を聞いても、誰の家臣なのかもよく知らない。今作はそんなことは無頓着に面白い。冒頭、落城間近の小田原城を眼下にして、秀吉と家康が並んで放尿する場面から始まる。面白い予感が的中した。連作短篇の構成もテンポがあって良し。家康と秀吉の通貨(小判)戦争、江戸城での石垣積みを各大名で競ったり、家康に意見する江戸城の存在価値・天守閣の実用価値…などのくだりは面白かった。それから260年続いた徳川時代。江戸城は戦争と無縁の城として君臨したのである。

2019/03/16

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