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私は存在が空気 (祥伝社文庫)

私は存在が空気 (祥伝社文庫)

私は存在が空気 (祥伝社文庫)

作家
中田永一
出版社
祥伝社
発売日
2018-12-12
ISBN
9784396344771
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ジャンル

私は存在が空気 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★☆☆20003 6本のびっくり系モチーフ話。どれも発想が面白い!①瞬間移動。のび太くんが(ドラえもんの)しずかちゃんちのお風呂に移動するシーンのイメージですが、本作品はそんな夢ある話〜②透明人間。物理的に透明化すると考えがちですが、周囲の人から何故か気づかれない?という透明人間は本当にいるかも。③ちょっとジーンときた!④スモールライト。ドラえもんか!⑤ 念力放火能力。宮部みゆき先生もびっくり!意外とシリアス。⑥念動力。といってもワンピースのルフィの伸び〜る腕が透明になった感じ。面白かったですよ。

2020/01/05

ゼロ

小さな超能力者たちの、切なくて、愛おしい恋。6つの短編が収録されていますが、どれも思春期の恋愛と超能力を題材にした、爽やかな物語となっています。「少年ジャンバー」「私は存在が空気」「恋する交差点」「スモールライト・アドベンチャー」「ファイアスターター湯川さん」「サイキック人生」。どれも読みやすく、心の機微を描いています。好きなのは、「少年ジャンバー」かな。引きこもりがあることをキッカケに、少女と出会い、尽力を尽くす。結ばれはしなかったけど、1つの思い出を作り上げる。青春してるなって感じが良かったです。

2019/12/19

おかむー

中田永一お得意の「教室の端っこで控え目にしているボクたち」、そこに不思議な能力をひとつ加えた物語を描く短編集。『よくできました』。不思議な能力を持っているからといって、主人公たちが調子に乗らずに控え目な自分を弁えているところが実に中田作品らしい。六篇のうち表題作よりも『少年ジャンパー』の切なさと主人公の成長が好感触。わずか6pのp掌編ながら『恋する交差点』はセンスのいい映像作家さんによるショートフィルムが見てみたい。『ファイアスターター湯川さん』をしっかり肉付けすれば長編でもいけそうですな。

2019/01/20

katsubek

超常現象は題材であって、もちろん、テーマではない。同様にそれを題材に使う宮部みゆきとは、また趣を異にする。宮部のpsychicは求道者的であるが、中田のそれは「緩さ」を持っている。にもかかわらず、「知っている者の悲しさや苦しさ」を描くところは通底するものがある。ともあれ、ホラー的要素がありながらも、ユーモラスとも言うべき余裕があり、滋味掬すべき良作である。

2022/07/03

ひさか

少年ジャンパー、私は存在が空気、恋する交差点、スモールライト・アドベンチャー、ファイアスターター湯川さん、サイキック人生、の超能力者をテーマにした6つの短編を2015年12月祥伝社から刊行。2018年12月祥伝社文庫化。中田永一が、乙一さんの変名だとは知らなかったです。少年ジャンパーのジャンプシーンは圧巻。ファイアスターター湯川さんのクライマックスは、サスペンスたっぷりです。いずれも、良くできたお話で、心に残ります。

2020/11/10

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