恍惚病棟 (祥伝社文庫)
ジャンル
恍惚病棟 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー
モルク
心理学を専攻する大学生美穂は週三回認知症の進んだ患者のいる大学病院の老人病棟でアルバイトをしている。彼女が担当している患者が次々と事故等で亡くなる。死者とおもちゃの電話で話すという共通項があり、何かがおきている…。婦長、教授、研修医、患者やその家族と不穏な空気が漂い、誰を信用すればいいのか。30年ほど前の作品なので携帯のない生活。今なら…と、思えることも多い。でも介護事情には殆ど変化なし。保険負担やサービスを受けられる条件など寧ろ悪化している。認知症、介護問題は永遠のテーマなのだ。
2021/09/16
読書亀
初読み作家さん。老人病棟でアルバイトをしている美穂。美穂のアイデアのおもちゃの電話を置く事で、痴呆症の老人が生き生きしてきた。 でも、彼ら達は次々と亡くなる。店に伝言を頼む?とか、昔の事件なんてネットで調べればすぐわかるのにーって思ったが、この作品、平成4年のものでした。にしては、古さがなく読めた。最後の真相解説シーンは2時間ドラマぽい。痴呆症を少しでもよくしたいと言う気持ちはわかるが・・。
2022/08/29
Alice
途中から予想していたラスト…見事に外れたんだけど、私としては美穂も実は痴呆老人だった…というラストを期待してました。全てが幻想、空想。なので意外と普通のオチで期待外れでした。
2021/08/29
よぶ
1992年に刊行された認知症を題材にした本である。その時代から何十年も経っているのに介護の実態は変わっていない!!昔は『認知症』のことを『痴呆』と言っていた。時代が変わっても認知症は永遠のテーマのような気がします!!
2020/09/26
もも
ずっと、今の話と思って読んでいました。途中から、あれ?なんか時代が違う、と気づきましたが、介護事情は何年も変化してないってこと?!。
2020/08/22
感想・レビューをもっと見る