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茨姫はたたかう (祥伝社文庫)

茨姫はたたかう (祥伝社文庫)

茨姫はたたかう (祥伝社文庫)

作家
近藤史恵
出版社
祥伝社
発売日
2020-09-11
ISBN
9784396346638
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ジャンル

茨姫はたたかう (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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のぶ

整体ミステリーなどという言葉を初めて聞いた。初版は平成12年とあり、本作はシリーズの二作目らしい。近藤史恵さんが過去にこんな本を出していたのを初めて知った。シリーズの途中から読んでしまったのだが、とても面白かった。ストーカー被害に悩む、主人公の書店員、久住梨花子。ある日、腰に激痛が走り、整体師、合田力のもとを訪ねる事となる。その出会いがきっかけで、梨花子は自分と改めて向き合う事となる。他の登場人物も絡み、ハートフルな作品に仕上がっていた。気に入ったので第一作の「カナリアは眠れない」を入手したい。

2020/10/29

ひさか

2000年6月祥伝社ノン・ポシェット刊。整体師ミステリー2作目。2020年9月新装版として祥伝社文庫化。ストーカーを扱ったストーリー。前作の登場人物たちのその後も語られ、シリーズものの楽しみも大きい。今なら、スマホやSNSも大きな要素になるのだろうが、20年前ならではの展開が興味深い。ラストの犯人確保シーンでの仲間達の活躍は圧巻で爽快です。みんな誰が犯人か、わかってたんだねー。

2020/11/05

hirune

生きていくのに世界は完全に守ってくれるわけではない。特に若い女性は生きづらいことも多いだろう。大人しく真面目に暮らしていても色々なことが降りかかってくる。だから自分の身体や心は極力自分で護る姿勢を見せて、尚且つ心を開いて周りに対すれば誰かが力を貸してくれる。大事なことですね😃

2021/02/25

エドワード

現代の女性はおとぎ話のようには生きられない。王子様のキスを待ち続ける茨姫ではいられない。王子様はストーカーかもしれないのだ。キスする相手は自分で見つける。なんと力強いタイトルか。梅田の書店で働く優等生の梨花子を中心に、彼女の隣人、漫画家の早苗とホステスの礼子を横糸に、出版社勤務の小松崎と、彼の通う整体院の整体師・合田力たちを縦糸に描く女性の自立の物語。梨花子を脅かすストーカー紛いの事件の結末や如何に?小松崎と整体師の姉妹の複雑な関係も気になるところ。ミステリアス&ユーモラス、近藤史恵さん流の応援歌だ。

2021/10/27

b☆h

合田先生シリーズ二作目。ストーカーにセクハラ、性被害を取り扱いながら今回も重苦しさはほとんどない。ある程度生きてると、王子様なんて幻想だってことはよく分かる。シンデレラや白雪姫の王子様への見方はとても斬新で驚いたけど、不思議と頷ける部分もある。人の感じ方って、本当に思い込みが強く作用してるんだなと、自省にもつながる台詞がいっぱいあった。こんな先生に診て欲しいと心底思う。どこに行けば見つかるんだろう…

2023/02/19

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