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波濤の城 (祥伝社文庫)

波濤の城 (祥伝社文庫)

波濤の城 (祥伝社文庫)

作家
五十嵐貴久
出版社
祥伝社
発売日
2020-10-15
ISBN
9784396346737
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ジャンル

波濤の城 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

海上の豪華客船を舞台に巻き起こる未曾有の大災害。外は台風による嵐、中は火災による炎上。この逃げ場のない状況でどうやって皆を救助し、脱出する事が出来るのか。消防士・神谷夏美による救助シリーズ第2弾も圧倒的なスケールで描かれており、その臨場感と迫りくる恐怖はパニック小説として一級品の仕上がり。読んでる間、ずっとハラハラさせられた。前作同様、極悪人の登場。考え方の腐った船長と政治家には興醒め。本当に怖いのは自然災害ではなく、自信の保身だけを考える奴ら、これは正しく人災によるものだ。

2021/05/30

のり

ぼろ鳶も熱いが、現代の女消防士も熱いし諦める事を知らない。休暇で豪華客船の旅を満喫するはずだった「神谷夏美」と上司の「柳雅代」。船の進行方向を追うように接近する巨大台風。私的な要望で進路を変えさせた国会議員。要人であっても、多くの乗客をのせた船を我儘で変更出来るものなのか…会社の利益もふまえ独断専行する船長。トラブルが起きても聞く耳を持たないし、逃げ場のない船上で火災も発生。沈みかける客船で乗客を救う為に立ち向かう姿がカッコいい。

2021/04/18

五右衛門

読了。神谷消防士シリーズ第二弾。今回こそ完全な閉塞感満載でした。クルーズ船での災害。完全な人災。それに二人で立ち向かいます。船内の息苦しさ、施設火災により行く手を阻まれながらの前進、仲間との信頼。前作同様権力者、船長等の腐りきった奴らの身勝手さをも跳ね返しての窮地からの生還劇。後半は本当に息つく暇も無い位一気読みでした。次のパニック作品も出ているそうなので読みたいと思います。けれど今回、死ねば良い奴が生き残り、生きていてほしい人がやはり亡くなりました。辛い。

2021/05/19

坂城 弥生

自分が生きていくために助ける。そう言い切った夏美がとても眩しかった。雅代との信頼関係もすごく良かった。

2021/01/26

森オサム

消防士・神谷夏美シリーズ二作目。舞台は乗員乗客二千名の豪華クルーズ船。乗客でしかない二人の消防士がこの規模の事故に置いて何が出来るのか?、非常に興味深く読みました。やはり内容としては、消火活動よりは人命救助に比重が有ったかとは思います。いずれにしても、絶望的な状況の中諦めずに何とかしようと戦う姿勢は感動的で、読んでいて力が入る。良い人、悪い人、巻き込まれる人、改心する人、様々に描かれた人物達の運命と、映像が浮かぶ様な船内の描写、そして序盤から張られた伏線の回収されて行く様をぜひ楽しんで欲しい。面白かった。

2023/04/08

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