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人を乞う (祥伝社文庫)

人を乞う (祥伝社文庫)

人を乞う (祥伝社文庫)

作家
あさのあつこ
出版社
祥伝社
発売日
2020-10-15
ISBN
9784396346812
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人を乞う (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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uuuccyan

藤士郎と左京は国元へ帰り、無事に母や姉、幼なじみの慶吾と再会する事ができた。ホッとしたのも束の間、今度は地震と山崩れが起こり藤士郎も巻き込まれてしまう。主人公だしまだ何も解決していなくてここでは死なないとわかってはいても、ハラハラドキドキ手に汗握った。様々な試練を乗り越えながらこの場所で生きていく。結局藩の騒動はうやむやなのだが、藤士郎や伊吹家の人たちにとっては希望のある結末なのかな。

2023/02/22

鍵ちゃん

藩の政が大きく変わる様を見届けるため、江戸から故郷に戻ってきた天羽藩上士の子・伊吹藤士郎と異母兄弟の柘植左京。家族や友と再会し、喜びに浸ったのも束の間、藩から登城せよとの命が下る。意図がわからぬまま、藤士郎と左京は揃って城に参上するが、そこで告げられたのは決して受け入れる事ができない沙汰だった。思うようには行かないものだな。そういう藩はいつかは潰れるだろう。途中、迫力を感じたが、最後はなんだか腑に落ちなかったな。

2021/09/07

雲母

「天地人シリーズ」読み終わりました。運命に翻弄され、行き詰まっても生き抜くと誓い、前に進もうとする主人公伊吹藤士郎。その影になり前に出て静かに藤士郎を守る柘植左京。お互いに憎まれ口を利きながらもなくてはならい存在となる。二人の関係性が良く表されていて読み心地良かったです。又、母、姉、親友が皆生き生きと描かれているのも良い。山津波に藤士郎が流された時の左京の心情が目に浮かぶようで文章の力強さを感じました。タイトルから一字づつ取ったシリーズ名も秀逸だと思いました。

2022/06/16

やな

予想していた結末と違った。う〜ん(^-^;

2020/10/23

Y.yamabuki

シリーズ最終巻。一巻目では父の切腹に関わる謎に主眼が置かれ、その中で藤四郎の心の声、藤四郎の日々の暮しと人との関わりが描かれていたように思える。それが三巻目を読み終えて、本当に描きたかったのは、後者の二点だ と気付いた。武士の矜持ではなく、人としての矜持。一途な愚かさを失うこと無く、世間の知恵を身に付け逞しくなった藤四郎、この地に根を下ろしてしっかり生きていくのだろう。それぞれが自分らしい道をみつけ、踏み出したラストは、爽やか。ただ藤四郎と家族は、父に対して蟠りを抱いたままなのだろうか。

2020/11/08

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