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そのバケツでは水がくめない (祥伝社文庫)

そのバケツでは水がくめない (祥伝社文庫)

そのバケツでは水がくめない (祥伝社文庫)

作家
飛鳥井千砂
出版社
祥伝社
発売日
2021-01-08
ISBN
9784396346973
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ジャンル

そのバケツでは水がくめない (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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エドワード

アパレル会社勤務の理世は、偶然出会った美名を新ブランドのメインデザイナーにスカウトする。斬新なデザイン力と神秘的な雰囲気を持つ美名。二人は意気投合し、新ブランドが順調に動き出す。ところが美名の言動が理世を振り回す。約束をキャンセルする。秘密をばらす。そして謝る。「怒らないで。私を捨てないで。」サイコパスかアダルトチルドレンか、美名のような人間は確実にいる。プロデュースの仕事に携わる私には他人事ではないよ。恋人の博喜、親友の苑子の支えで理世は逃げ切る。正解だよ。結婚退職した理世のパリでの再起を祈る。

2021/02/20

JKD

アパレル業界で共に成功者となったMDの理世とデザイナーのコトリは公私ともに何でも話せる最高のコンビ。やがてコトリに対して何となく口にする「何なん?」って言う違和感が得たいの知れない不快感となり蓄積、精神的に追い詰められていく。ラストは堂々と逃げることを決意した理世の清々しいエンディングに救われました。

2021/02/04

NAOAMI

アパレル転職後はじめて新ブランドに携わった理世が見出だした同世代のデザイナーに翻弄される。立ち上げ時はデザイナー女性美名と二人三脚、公私の区別なく蜜月関係のパートナーだった。女同士の関係を綴る物語は苦手なのに、二人の関係ができあがり崩れていく様が、緻密なエピソードで畳み掛けてくる構成に引きずり込まれる。評価を与える人に近づき、覆ると手のひら返し。美名のエキセントリックに繋がる伏線も巧い。472頁の階段シーンはバッドエンドを想像してしまい怖かった。幾通りもの結末やその後が想起され読後余韻以上のものが広がる。

2021/06/03

よしのひ

昨年我慢できずに単行本を購入して、まさか今年文庫本が出るとは…と思いながらも即購入。そして再びコトリさんの世界へ。やはり結末を知っていても文字を追うごとにコトリさんの変貌ぶりには、心がゾワゾワっとくる。単行本ではコトリさんが表紙を飾っていたが今回は表紙におらず。しかし、文庫本版の表紙も中々味深きもの。話変わるが好きな作家さんの作品を、どう解説では取り上げられるかが毎度の楽しみ。そして今回も本編再読前に解説へと手が伸びる。解説者と一緒に作者や作品に対して共感や相違点を探すのが、好きなんだよな。

2021/01/14

イシカミハサミ

ありそうでなさそうな、 それでもみんなの心のどこかにひっかかりそうな小説。 無邪気の中の邪気。 自分は悪くない。 自分が悪い? ホラーじゃないのに怖ろしい。 ホラーじゃないから怖ろしい。 解説にあった言葉がとてもしっくりきた。 ぱっと見地味な、澱の物語。

2021/02/21

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