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房総グランオテル (祥伝社文庫)

房総グランオテル (祥伝社文庫)

房総グランオテル (祥伝社文庫)

作家
越谷オサム
出版社
祥伝社
発売日
2021-07-14
ISBN
9784396347376
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ジャンル

房総グランオテル (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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5 よういち

千葉県・外房の月ヶ浦にある民宿・房総グランオテルを舞台にした物語。月が浦は架空の町であるが、たぶん外房線の御宿辺りじゃないかな。実在する地名も出てくる。◆房総グランオテルの看板娘・高校2年生の藤平夏海を中心に、父、母、従姉妹の美少女・ハルカと訳ありの宿泊客3人が絡んでのハートフルなお話。物語はのっけからなんとも物騒な場面から入っていくが、全体としてはコメディータッチ。看板娘・夏海の底抜けな明るさが華やかさで心地良い。他の登場人物もなかなかの個性で、盛り上げてくれる。続編があってもいいんじゃないかなぁ。

2021/09/14

エドワード

房総半島。明るい空と海、いい所だよね。高校生・夏海と両親とが営む民宿ふじひら荘をリフォームした房総グランオテル。従妹の美少女ハルカが宿へ遊びに来る日、怪しい三人の客が宿泊する。佐藤舞衣子(出版社勤務、パワハラで疲労困憊)、菅沼欣二(忘れられた往年のスター)、田中達郎(鉄道写真おたく)。各々深刻な悩みを抱える三人が、夏海たちと交流する中で起きる事件。二日の間に起きる出来事が、それこそ推理小説のごとく綿密に関わりあって進む様が見事だ。冒頭で登場するピストルが、どのようにハッピーエンドにつながるか、お楽しみ。

2021/12/12

げんごろう

季節はずれの房総の民宿に集うワケありな宿泊客達。 少しの勘違いが交差し繰り広げられるドタバタ劇が面白く、スピーディな展開も相まってあっという間に読み終わりました。 観光ホテルも良いけど、こんなアットホームな民宿にも泊まってみたい。 温かくて素敵な作品でした!

2021/12/20

だまし売りNo

会社員の宿泊客はパワハラで苦しんでいる。メールで連絡したにもかかわらず、メールを読んでいない相手から「どうなっているのか」と迷惑な電話が来る。メールで連絡したと指摘すると、メールだけでは不十分と逆切れされる(153頁)。昭和の対面コミュニケーション至上主義に毒された典型的な無能公務員体質の甘えである。会社員は怒って「言った言わないの水掛け論に付き合う気はないですから」と言い放ち、電話を切る(155頁)。これは痛快である。会社員も元気になってフルーツパフェを追加で注文した(156頁)。

2021/08/16

なみ

女子高生の夏海の両親が経営する民宿、房総グランオテルが舞台の群像劇。 宿泊客は、ギターを弾く中年の菅沼さん、陰気な女性の佐藤さん、カメラ男子の田中さんの3人。 それぞれが目的を果たすために行動するも、勘違いやアクシデントも重なり、予期せぬ展開へ。 夏海や両親、美少女の従姉妹も交えて、絶妙なバランスで物語はつながっていきます。 楽しくて温かいコメディであると同時に、ものすごく綺麗な形をした作品だと思いました。

2021/08/01

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