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ドアを開けたら(祥伝社文庫 お23-2)

ドアを開けたら(祥伝社文庫 お23-2)

ドアを開けたら(祥伝社文庫 お23-2)

作家
大崎梢
出版社
祥伝社
発売日
2022-04-15
ISBN
9784396348007
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ジャンル

ドアを開けたら(祥伝社文庫 お23-2) / 感想・レビュー

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よっち

借りた雑誌を返すため隣人の老人・串本を訪ねたところ、事切れている彼を発見しながら逃げ出してしまった鶴川。そんな姿を高校生・佐々木紘人に撮影され、最悪の五日間の幕が開くミステリ。翌朝、通報する覚悟を決めた佑作が紘人とともに部屋を訪れると消えていた遺体。高校生と五十四歳の一人暮らしという少し変わった組み合わせで調べてゆくうちに明らかになってゆく串本の不穏な噂と、徐々に判明してゆく意外な事実。様々な思惑が複雑に絡み合った事件の真相は思わぬ結末に繋がりましたけど、回復された名誉と残された絆はなかなか良かったです。

2022/05/06

mayu

気になってた初読み作家さん。同じマンションで仲良くなった知り合いの元を何気なく訪れたら亡くなっていた・・・。 帯の文章にミステリー感強めの内容を想像していたら、人間模様の方がメインのミステリーだった。中年男性の佑作と高校生、紘人の意外なコンビは新鮮で事件を通して変わっていく二人の関係が良かった。マンションの住人と交流があるなんて珍しい時代な中、住人との交流が支えになったり人との繋がりを考えさせられる一冊。二人のこれからの物語も読んでみたいなぁと思った。

2022/04/27

さくら★もち

マンションの一室で亡くなった独居男性・串本の遺体が消えた?遺体の行方と死の真相を追うのだと思い込んでいたら、生前の彼が何を思い、何を目的に行動したのかを解き明かす物語だった。串本と親交のあった50代無職男性・鶴川と、ある事情から鶴川に協力する男子高生・紘人のでこぼこコンビの微妙かつ絶妙な連帯感がよかった。みんな自分の生活を守るので精いっぱい。だけど少しだけ外に目を向けたら、誰かと助け合うことができるかもしれないし、誰かの意外な一面を知って仲良くなれるかもしれない。温かく希望を感じる良い作品だった。

2022/06/02

煮豆

同じマンションに住む50代半ばの鶴川は70代の串本とカメラを通じて親しくなり、家を行き来する仲に。ある夜、串本を訪ねると部屋の電気はついているのに応答がない。不審に思ってドアを開けたら串本がリビングで事切れていた。が、ある事情から鶴川は自宅に戻ってくる。その姿を高校生の紘人に動画撮影されていて、動画を消すとの約束で交換条件を飲む。翌朝、串本を訪ねると遺体がなくなっていた!鶴川と紘人は串本の謎の究明をすることに。見取り図があったので難解な謎解きかと思ったが、人間関係が主題。面白いのに読むのに時間がかかった。

2023/01/07

coco夏ko10角

マンションの同じ階に暮らす友人宅を訪ねると遺体が、そのまま立ち去ったせいで色々面倒なことに…。中年男性と男子高校生のコンビいい。主人公が通報しなかった理由に驚いたり、亡くなった串本さんがしていたことが見えてきたり、そして終わり方にほっとしたり。面白かった。

2023/02/05

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