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はじめてだらけの夏休み

はじめてだらけの夏休み

はじめてだらけの夏休み

作家
唯野未歩子
渡邉良重
出版社
祥伝社
発売日
2012-10-11
ISBN
9784396633998
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はじめてだらけの夏休み / 感想・レビュー

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kana

表紙から、こういう物語だったらなぁと願ったその期待を裏切らない温かく愛おしい物語。9歳のぼく、葉太、うつ病のお母さん、録音技師で殆ど家にいないお父さん。夏休み初日、遂にお母さんが実家に帰ってしまい、休みをとったお父さんと2人で暮らすことに。ぎこちないお父さんとの夏の日々に多感な葉太の揺れ動く心、そして崩壊寸前の家族の結末は・・・?みんなお互いのことを好きなのに、なぜ離れ離れになるんだろう。葉太の純粋な疑問が胸につきささります。少年目線だからこその、瑞々しい描写の数々に幾たびも心を揺さぶられました。大好き!

2012/10/26

ふじ

ジャケ借り。子どもじみた親と、大人にならざる得ない男の子。子どもじみているが故にすれ違い、離婚の危機に立たされている。母が居なくなる所から話は始まる。作中、お父さんばかりがダメ人間扱いを受けているけれど、お母さんもたいがいだと思う。お互いの弱さと、それすらも根っから嫌うことができない息子の描写がリアル。誰しも、今ある環境の中で最善を尽くして生きるしかない。

2018/07/27

あー

お父さんとお母さんと子どもの3人。それぞれの本当の気持ち。夏休みが終わってぶつけ合えたら良いね。ところで夏休みの宿題は無事終わったのだろうか。

2019/05/17

かんちゃん

初唯野未歩子さん。タイトルと装丁に惹かれ図書館で衝動借り。副題の「大人になりたいぼくと、子どもでいたいお父さん」そのままの作品でした。反抗期の男の子とお父さんの微妙な心の距離感を、丁寧に描いていて好感がもてます。女性の作者にも関わらず本当に上手だと思います。 自分の子どもにも将来読んでもらいたい作品ですね。

2014/05/27

かっぺ(こと悩める母山羊)

大人に振り回される子どもの話。作者あとがきで、子どもが大人にならなければいけないのは悲しい、とあるが本当にそうだと思う。母親に置いていかれ、優しかった叔父は自分への好意ではなく単なる義務感で付き合っていただけ。父親は家庭を顧みない。それでもなんとか修復しようとする葉太。誰もが葉太への愛情は持っているけれども、それ以上に自分たちのことで手一杯で構えなくなっている。夏休みが終わって葉太は大人の事情を理解する寛大さと、待つ余裕ができたがそれは成長なのか。子どもにそういう思いをさせたくない、と感じた。

2013/06/06

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