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ヘルタ-スケルタ- (Feelコミックス)

ヘルタ-スケルタ- (Feelコミックス)

ヘルタ-スケルタ- (Feelコミックス)

作家
岡崎京子
出版社
祥伝社
発売日
2003-04-08
ISBN
9784396762971
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整形、リストカット、セックスワーク…“ブス”差別に苦しめられる女子たち

「全身整形美女」と呼ばれるモデル・ヴァニラをご存じだろうか。全身30箇所を2000万円以上かけて整形してきた半生がバラエティ番組で紹介され、いま世間からの注目を集めている一人だ。

 そのヴァニラが、人為的に骨を切断し、再生力によって骨の延長を促す「イリザロフ法」という手術を検討していると報道され、ネット上では賛否両論が巻き起こっている。そもそも幼少期に容姿が原因でイジメられ、父親にまで「ブサイク」と言われたことで、執拗なまでに整形をくり返すようになったヴァニラ。彼女の「きわきわ」な行為に、現代社会が抱える闇をのぞき見たような、恐怖とも絶望とも言い得ぬ複雑な感情を持った人も多いのではないだろうか。

 ヴァニラのような整形をはじめ、リストカットやセックスワーカーなど「社会のきわ」にある問題を、小説やマンガに材をとって論じているのが、評論家・藤本由香里氏の『きわきわ 「痛み」をめぐる物語』(亜紀書房)だ。氏は本書の中で、現代における美醜や外見をめぐる差別を明らかにしている。

 ヴァニラ同様、全身整形で完璧な美貌を手に入れたマンガのキャラクターとして思い浮かぶ…

2013/9/24

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ヘルタ-スケルタ- (Feelコミックス) / 感想・レビュー

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ミカママ

あの「よしもとよしとも先生」も、かつてお友だちとして作画をお手伝いしていた岡崎先生の代表作をやっと読めた。先生が描きたかったという「ひとりの女の子、壊れていく女の子」のエキセントリックさに、読者は寄り添わざるを得なくなる。デフォルメされた主人公「りりこ」の、顔や身体のパーツの美しさよ。(後付けの)編集者による先生の交通事故のニュースに胸が痛む。ひとりの大馬鹿者が、才能ある漫画家の漫画家生命を奪ったのだ。

2021/03/24

kaizen@名古屋de朝活読書会

「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね」を読んで、漫画家と知った。女子向けの漫画。女子力向上のきっかけになるかもしれない。

2013/11/03

まずタイトル。混乱や狼狽を意味するビートルズのひときわ激しい楽曲のタイトルなのだ。読み始めてすぐ、その意味を理解した。哀しいほど醜く、せつないほど美と名声を欲した1人のトップモデル・りりこを主人公にエキセントリックな展開が繰り広げられる。りりこのマネージャーとその恋人が哀れで仕方なく、立場だけでこうも人は支配されてしまうものなのだろうかと少々疑問に感じながら、背筋がゾッとした。そして諸悪の根源である美容整形外科医と事務所の女社長。男の登場人物は極端に少なく、女性の強さと貪欲さには読後しばらく唖然となった。

2013/06/19

青蓮

読友さんの影響で再読。やっぱりこの作品は好きだ。全身整形で完璧な美を手に入れたりりこが芸能界でのし上がり、次第に転落していく様を描く。読むと心がひりつくような痛みを覚えます。大衆に消費され、食い尽くされていくりりこが何だか哀れ。りりこが抱える虚無感や寂しさにも共感。映画も大好きです。また見たいな。岡崎さんの他の作品も読んでみたい。

2017/03/20

現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

これは確かに名作である。私は昔から今に至るまで、自分の外見と心の折り合いがつかない。私はもっと美男であるべきだと思うが、武運拙く醜男である。しかし美容整形はしたくない。願わくば今の外見で開運したい。しかし行く末不安な醜男である。このように全く折り合いがつかない。我儘と言ってしまえばそれまでだが、正直な理想とは叶わぬ夢でこねる駄々である。その駄々を違法な医学で叶えてしまった主人公・りりこ。心と外見の折り合いがついた幸運の虚無を見て陥るデカダンス。私はずっと泣きたかった。だって皆可哀想なのに同情できないのだ。

2018/08/28

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