KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

雑草たちよ 大志を抱け (フィールコミックスFCswing)

雑草たちよ 大志を抱け (フィールコミックスFCswing)

雑草たちよ 大志を抱け (フィールコミックスFCswing)

作家
池辺葵
出版社
祥伝社
発売日
2017-02-08
ISBN
9784396766986
amazonで購入する Kindle版を購入する

雑草たちよ 大志を抱け (フィールコミックスFCswing) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

新地学@児童書病発動中

地方の女子高生の日常を描いた連作コミック。特に真新しいところがあるわけではないのに、心に強く響く。この本が好きで好きでたまらない。登場人物の久子とかピコとか自分の妹のように感じた。多分自分の高校時代に重ね合せて読んだのだろう。男女の違いはあっても、ここに出てくる女の子たちと似たような経験を共有しているのだ。彼女たちの喜びや悩み、友情がまぶしい。読みながら高校時代の友達のことを懐かしく思い出したりもした。ピコの家族のことが描かれた四話が一番好きだ。蝶が飛び立つ最後の場面に、深い余韻がある。

2018/02/24

Nao Funasoko

「このマンガがすごい2018」のベストテンでとうとう一作も読みたい作品がなくなり「マンガ読みもそろそろ終わりなのかな」と思っていた矢先、新聞書評で気になり読んでみた。 地方の女子高生たちの何気ない日常の一瞬一瞬にきらめきがある。が、そこにスポットをあてる物語でもない。これは平凡で瑞々しい季節が遠く過ぎ去ってしまったものたちが感じるノスタルジーなのか、それとも同世代の同性たちにも響くものなのか。後者であって欲しいと秘かに想う。 まだまだこんな佳作に出会えるのだからマンガ卒業は今しばらく先にすることとしよう。

2018/01/15

わい

表紙から、ピコが主人公なのかと思ってたら違った。ひーちゃんカッコいい。惚れる。ひーちゃんと指揮者の彼の話はきゅんきゅんしてしまった。プリンセスメゾンの伊達さんを思い出すな。恋愛模様を書いてはいるけれど、それがメインでもなく、定型でもなく…。キラキラ系でもない女の子たちの、等身大の、やさしいお話でした。それぞれのキャラがそれぞれの考えを持って、物語の中で正解を出さない、おしつけがましさのなさが心地よい。以下、コメント欄に他の池辺葵作品との比較など。

2021/04/29

ぐうぐう

そう言えば、とタイトルを見て、気付かされる。池辺葵の漫画は、いつだって雑草のような人達を描いてきた、と。ヒマワリや薔薇のような派手さはないけれど、雑草にもそれぞれ個性がある。そして、ここまで育ってきた過去がそれぞれある。それを池辺葵は、あからさまにではなく、さりげなく読者に伝えようとする。地方都市に生きる女子高生達の絆は、控えめだからこそ、心に響いてくる。控えめだからこそ、誰もが思い当たる。そう、雑草だった頃の、あの気持ちに。

2017/02/11

メイ&まー

地味で平凡な方が人生は厳しかろうか。そんなこともないと思うけれど。やっぱり池辺さんすきだなあと思える1冊でした。泣くやつがあるか。いえやっぱり涙が滲んでしまう。ピコのママはどんな恋をしたんだろうなあ。あんな風にはなかなかなれないなあ。憧れるようなちょっと憎らしいような。

2017/02/11

感想・レビューをもっと見る