KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

違国日記 1 (フィールコミックス FCswing)

違国日記 1 (フィールコミックス FCswing)

違国日記 1 (フィールコミックス FCswing)

作家
ヤマシタトモコ
出版社
祥伝社
発売日
2017-11-08
ISBN
9784396767174
amazonで購入する Kindle版を購入する

「違国日記 1 (フィールコミックス FCswing)」のおすすめレビュー

ヅカファンにはたまらない!? 35歳女小説家と15歳少女の同居を描くマンガ『違国日記』

『違国日記』1巻(ヤマシタトモコ/祥伝社)

『違国日記』1巻(ヤマシタトモコ/祥伝社)は、35歳の少女小説家である槙生(まきお)が、両親を交通事故で亡くした15歳の姪・朝(あさ)を引きとる同居譚である。この作品の面白さを一言で述べるならば、「槙生がめちゃくちゃかっこいい!」。天海祐希さんを思わせる切れ長の瞳に、すっと通った鼻筋。なのに、いつも髪の毛はボサボサで人見知りというギャップ萌えもたまらない。そんな美しくかっこいい槙生が15歳の子犬のような少女と、少しずつ仲良くなっていく様子をニヤニヤしながら楽しめる漫画である。

 2人の関係を近づけるのは、槙生が朝にかけるストレートな言葉だ。人見知りの槙生は朝に多くを語ろうとはしない。だが、要所要所で朝の心に寄り添い続ける。

 たとえば、姉夫婦が事故に遭った日に警察で朝を託された槙生。戸惑いながらも朝を連れて帰り、カフェでいち段落ついたあと、槙生は「……悲しい?」と朝に問いかける。うまく答えられない朝は「槙生ちゃんは悲しい?」と逆に質問を投げかける。

槙生「…嘆かわしいことに全く悲しくない…わたしは姉を嫌いだ…

2018/5/27

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

「違国日記 1 (フィールコミックス FCswing)」の関連記事

マンガ好きが選ぶ「マンガ大賞2020」は、山口つばさ『ブルーピリオド』に決定!!

 書店員らを中心とした各界のマンガ好きが選ぶ、2019年の一推しマンガ、「マンガ大賞2020」が決定した。2019年内に単行本が出版された作品で、最大巻数が8巻までのマンガから選ばれた、栄えある大賞は――

『ブルーピリオド』(山口つばさ/講談社)

『ブルーピリオド』(山口つばさ/講談社)となった。 『ブルーピリオド』は、成績優秀、世渡り上手のスクールカースト上位の高校生・矢口八虎が、一枚の絵に心を奪われたのをきっかけに、絵を描く悦びに目覚めた八虎と美大を目指す仲間たちの、青春を燃やすアート系スポ根受験物語。

(ダ・ヴィンチニュースでは、マンガ『ブルーピリオド』の【レビュー記事】【今月のプラチナ本】を掲載中。)

(C)山口つばさ(講談社)

 本作で大賞を受賞した山口つばさは、マンガ大賞事務局に特別な記念イラストを掲載。  その他、マンガ大賞2020の公式サイトには、選考員の愛と力あふれる多くのコメントが寄せられている。大賞以外の最終選考ノミネート作品も含めて、まだ読んでいない!という人は急いで旬のマンガ作品たちをチェックしてほしい。

「マンガ大賞2020」…

2020/3/16

全文を読む

今、この瞬間に一番おもしろいマンガがズラリ! 「マンガ大賞2020」ノミネート作品が決定

「今、一番友達に勧めたいマンガ」をコンセプトに、書店員を中心としたマンガ好きが選考員となって選出する「マンガ大賞2020」の一次選考が終了し、本年度の注目ノミネート作品が1月20日に発表された。  今年度のマンガ大賞は、2019年1月1日から12月31日までの1年間に単行本が発売された作品のうち、最大巻数が8巻までのマンガ作品が対象で、一選考員が最大5作品に投票を行うかたちで選出。この一次選考では238作品への投票があった中から、上位12の作品が「マンガ大賞2020二次ノミネート作品」として選ばれた。いわば、マンガ好きが「今一番おもしろいのはコレ!」と一押しするマンガたちだ。

■「マンガ大賞2020」二次ノミネート12作品(作品名五十音順)

『あした死ぬには、』(雁須磨子/太田出版)▶【レビューはこちら】 『違国日記』(ヤマシタトモコ/祥伝社)▶【レビューはこちら】 『スキップとローファー』(高松美咲/講談社) 『SPY×FAMILY』(遠藤達哉/集英社)▶【レビューはこちら】 『チェンソーマン』(藤本タツキ/集英社)▶【レビューはこちら】 『波よ聞…

2020/1/22

全文を読む

関連記事をもっと見る

違国日記 1 (フィールコミックス FCswing) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ネギっ子gen

絵柄、内容ともに好み。急逝した姉の、内縁の夫の連れ子である朝を勢いで引き取った人見知りの小説家、槙生。物語は15歳の朝の視点で進められる。何気ない描写が良し。両親が事故死。そこで小さい頃に会ったきりの二人は、警察署で再会。こういうケースは解剖の手続とかあって、ぐったりした感じで署を退出。お腹も減ったということで、カフェへ。セルフの店なので、槙生は注文したものを自分で持って席に。さぁ軽く食事を、てなことでコートを脱ぎ、長い髪を後ろにまとめ、腕にあるはずの髪ゴムをと見れば、腕にない! この一連の描写いいね。⇒

2020/10/27

masa@レビューお休み中

ずっと気になっていたヤマシタトモコさん。ふと、本屋で平積みになっているのを見て、タイトル買いしてしまった。いいなぁ、この世界観。なんとなく『海街diary』に似てるのかなと思ったけど…。微妙に違う。こっちの方が明るくない。ねっとりしてる感じ。作家と高校生。突然はじまった女二人暮らし生活を描く物語。朝が号泣したときに、槙生がかける言葉にグッときてしまった。これは続けて読む。他の彼女の作品もすごく読みたくなってきた。オススメあれば教えてください。

2017/11/13

イスタ

こちらの漫画が新垣結衣ちゃんの主演で映画化すると知って。読み始めたら とても良かった。久しぶりに いいなぁと思える漫画。槙生の一つ一つの何気ない言葉、だけど きっとすごく考えた上で出てきた言葉たちが素敵。朝ちゃんのことを決して踏みにじらない槙生。「すごく言葉を選んでくれた感じがする。いかにも心配そうに聞くにも何でもないふうに連絡するのも難しい。最近どう?ってその全部を頑張って詰め込んでくれたみたいな そんな感じがする。」

2023/06/06

ままこ

以前kindle unlimitedで読了。不器用な槙生と両親をいっぺん亡くした子犬みたいな朝。性格がまるっきり違う叔母と姪の共同生活。正直で不器用な優しさが心地よくシリーズ通して読みたくなった。

2024/01/28

ゆりこ

ウェブで読みかけて、気になって購入。ヤマシタさんの絵柄が以前とだいぶ変わっていて、驚いた。しいて言うなら西炯子さんっぽい。前の細い線画も好きだった。中身は、おば&姪同居のお話で安心して読める。

2017/12/18

感想・レビューをもっと見る