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ビューティフル・エブリデイ 1 (フィールコミックス)

ビューティフル・エブリデイ 1 (フィールコミックス)

ビューティフル・エブリデイ 1 (フィールコミックス)

作家
志村貴子
出版社
祥伝社
発売日
2018-06-08
ISBN
9784396767365
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「ビューティフル・エブリデイ 1 (フィールコミックス)」のおすすめレビュー

「ぜったいセックス してやんない」義兄が私に恋をした…。エロ漫画家の娘を中心に繰り広げられる“できたて家族”の日常

『ビューティフル・エブリデイ』(志村貴子/祥伝社)

 高校生という多感な時期に、母親が再婚。しかも相手には自分と歳の近い兄妹が二人。これからひとつ屋根の下で暮らしていく……ただそれだけでもストレスが溜まるのは目に見えているが、おまけにこちらの母親は職業がエロ漫画家。兄妹は好奇の目で見てくるし、兄の方はもはや恋心(?)まで抱いている様子……。

 そんな思春期真っ只中の再婚親の子どもたちを中心に、“新たな家族の形”が描かれる連作シリーズ『ビューティフル・エブリデイ』(志村貴子/祥伝社)の第1巻が発売された。

 エロ漫画家の娘・花琳は、誰もが認めるほどに可愛い容貌をもった女の子。一見大人しそうで、義兄の光一からのセクハラまがいな言動に困ったり、ブラコンである義妹の美咲の嫉妬によりひどいことを言われたり、両親の再婚早々、花琳は途方に暮れてしまう。

 第1話は、そんな周囲に振り回されて涙を流す花琳の姿が描かれるのだが、そこで単なる孤独な少女のお涙頂戴物語にならないのが、この作品の面白いところだ。

 新しい家族になじめず、亡き父のお墓の前で泣く花琳の前に、現れる光一…

2018/8/11

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ビューティフル・エブリデイ 1 (フィールコミックス) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

気持ちの悪い話だ。けれど、それを自覚し、もっと言えば意図すらしている。そもそも志村貴子の漫画は、いつだって拗れているのだ。拗れていることで読まそうとしているのではない。拗れていることで生まれる感情の発見こそが、読みどころなのだ。だから、いつしか気持ち悪さがクセになってくる。ドリアンのような漫画だ。食べたことないけど。気持ち悪い上等! そんな作者の開き直りには、こう立ち向かうしかない。かかって来い!ってなもんだ。

2018/06/18

パンダ侍

★★★☆☆ 何が何だか分からないけど面白い。これはやはりすごいことなんだと思う。エロマンガ家の娘、花淋は母の再婚により光一、美咲と兄妹になる。顔がいいだけの義兄の光一はすぐに花淋にセクハラまがいのことをして、妹の美咲は花淋を敵視する。ひとりひとりにスポットがあたり、バトンを繋いでいく毎度の志村貴子の真骨頂の群像劇。まだ全体像の見えないなか、それでも1話1話が面白いのはさすが、と。光一くんの小便くさい感じの格好悪さは逆に格好いいということになるのか、ならないのかw次巻が出る頃にはいい具合に内容を忘れてそうw

2018/06/17

ソラ

いつもの安定感に良い意味でひねくれてて志村貴子は最高やなとか思いながら読了。

2018/08/11

そのじつ

試し読みがおもしろくて。ちょっと『どうにかなる日々』テイストの軽ビンタ(ちょいショッキング展開)の#1が快い。が、それ以降は志村節青春ストーリーで、塩っぱく苦い展開もありつつ、家族それぞれが人生をまっとうする旅路に寄り添う視線があったかい。「死んだお父さんの幽霊」が登場人物のひとりとしてカウントされているのがおもしろい。

2020/06/25

うさぎや

再婚した夫婦の連れ子同士の話からどんどん世界が広がってゆくオムニバス形式の新作。ほんと、この作者はこういう話を書かせるとうまいなあ……としみじみ。

2018/06/09

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