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神学入門: プロテスタント神学の転換点

神学入門: プロテスタント神学の転換点

神学入門: プロテスタント神学の転換点

作家
ヨゼフ・ルクル・フロマートカ
平野 清美
佐藤優
出版社
新教出版社
発売日
2012-03-23
ISBN
9784400319818
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神学入門: プロテスタント神学の転換点 / 感想・レビュー

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中年サラリーマン

神学そのものについてというよりは、カント、ヘーゲル、マルクスなどの世の中の知に対して神学的な切り口を展開していくような構成に見えた。哲学的な世界と神学的な世界との違いは向こうからやってくるか、つまり啓示なのかもしれない。

2014/04/01

マウリツィウス

【「福音主義」以降神学論】佐藤優氏による《福音主義神学》呼称は新約聖書による主義性を多様解釈に含めている。「古典主義化」されたカール・バルトをも克服範囲に含めた。したがってドイツ語化以降のプロテスタンティズムは相互呼称可能だろう。『新約(Novum/New)聖書』呼称は恣意的なものではなく宿命的(=計画的)-「生命の書」を鮮明定義した福音主義の成果論をも唱えることが出来る。『新約/旧約聖書』を統合視した『失楽園』システムを多様引用化することでフロマートカの文学探求性を推し量ることは可能だ。/福音主義刷新論

2013/10/18

amanon

初読の際の未消化感が強かったので再読。当然のことながら、初読の時には見えなかった様々な諸相が見えてくる。自由主義神学が果たした役割、そのカウンターとして登場した危機神学…そうした潮流に一定の評価を下しながらも、あくまで冷徹な視線を持って対峙する著者。その背景には、神学は信仰的実践を伴ってこそ意義があるというスタンスが透けて見える。初読の際には、十九世紀から二〇世紀前半の神学の変遷を解説したものと思われた本書が再読することによって、更なる発展性を帯びたものとして迫ってくる。読むという行為の深さを再認識。

2022/01/09

amanon

タイトルから初学者向けの神学概論的な内容を想像してしまうが、主に19世紀の神学解説。他の人も指摘しているように、夥しいまでの神学者の名前が頻出するので、ある程度の予備知識がないと通読が難しい。ただ、キリスト教、及び信仰に対する著者の熱い思いは伝わってくるので、そこを手がかりにして読み進めるべきか。自由主義神学から危機神学へ。その間に起こった第一大戦、ロシア革命という未曾有の出来事。それと同じくらい甚大だった科学革命。そうした中でキリスト者はそして教会はいかに社会に対峙するか?そんなことを考えさせられた。

2021/12/30

amanon

二度目の再読。それでも未消化感が否めない…神学は単なる思弁的な学問ではなく、あくまで神との対峙という前提があってのものだというごく当たり前のことに気付かされた。どんなに神学書を読み漁り知識を蓄えたところで、自分と神との関係について真剣に取り組まないと意味をなさない。そこに気づかないまま、再読してきた自分の浅はかさを痛感。第一次大戦という未曾有の出来事を背景に生まれた危機神学。それまで興隆していた自由主義神学との緊張関係…この辺りは、字面を追うだけでは、なかなか理解しづらい。これは手元においておくべきかな…

2022/01/19

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