忌野清志郎 瀕死の双六問屋 完全版
忌野清志郎 瀕死の双六問屋 完全版 / 感想・レビュー
里愛乍
なんだか自分最近、頑張ってる読書ってやつをしてるなって、ちょっと気を抜きたくて気が向いたらパラ読みする本書を手に取る。あ、そういえば今日はキヨシくんの誕生日じゃない、というよりなんでこれ読メに登録してないのよ自分。いつもの通り適当に開いて適当に読む。ここには彼の言葉があり、それをそのまま受け止める。深読みも考察もいらない。ユーモアを理解できない人間とはつき合いたくない。そう、私らが楽しいの。おもしろがって読んでるんだ。「俺たちが笑いながら作った歌に怒る奴とはもう二度と会いたくないよ」
2016/04/02
多田幾多
本ではなく……ただの「歌」です。あえて「カッコつけて」言葉を言うことなく、「人間臭い」事をカッコよく吐き続ける事が出来るのがキヨシローなんだと思う。愛とか、怒りとか、悲しみとか、夢とか希望とかセックスとか、そういう人間の欲望をおしげもなく恥ずかしげもなく歌詞で俺たちを代弁してくれる。そんなキヨシローが好き。これは読むというか、そんなに読むことなく、或る日ふと読みたいなあって思った時に読んだほうがオススメや
2014/05/02
風眠
商売としての音楽業界、世の中の仕組み、愛が足りないこと、想像力が足りないこと。思い通りに生きることの難しさに焦れたり、怒ったり、悲しんだり、清志郎の書く言葉はそういう事へのメタファーだ。ちょっと乱暴な言葉の中に真実がある、愛がある。特に『のんきに星が瞬いている』が好きで、付箋を貼って何度も読み返している。「さあ、また出発だと言って、何度目か何十回目かの最初の一歩を踏み出すことになっている。それが人生だ。いちいちめげてはいられないぜ。すべては心の持ちようだ。」この文章に勇気をもらって、私も最初の一歩を。
2013/08/07
gachi_folk
連日テレビからは悲しいNEWSが聞こえる。世の中は悪くなるばかりだ…。清志郎!ビンビンにキメて、ぶっ飛んで来てくれよ!ガツンと一発熱いナンバーを聞かせてくれよ!みんなブルースを忘れちまいそうなんだ。あの頃がまんま蘇るあのナンバーを聞かせてくれよ!
2012/03/29
amanon
本文の内容もさることながら、付属CDが素晴らしい。これが長いこと埋もれていたというのは、なんとも惜しい。このCDを聞きそこねていた清志郎ファンはぜひともこれを機会に本を購入すべし。さもないと一生後悔する。肝心の本の内容についてだが、町田康氏の卓抜な解説にもあるとおり(これも必読)、著者の天才ぶりがいかんなく発揮された一冊だと言っていいと思う。正直終盤はかなりだれるけれど、虚実綯交ぜのエピソードを織り込みながら、各エッセイの終盤で架空の恋人への愛を語る行は他の追随を許さない説得力がある。
2012/03/14
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- 出版社
- 左右社
- 発売日
- 2019-11-01
- ISBN
- 9784865282511