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千島問題と平和条約

千島問題と平和条約

千島問題と平和条約

作家
不破哲三
出版社
新日本出版社
発売日
1998-01-01
ISBN
9784406025713
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千島問題と平和条約 / 感想・レビュー

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yo yoshimata

何年かぶりに読み直しました。北海道の一部である歯舞・色丹と、国後・択捉を含む千島全体が日本の歴史的領土だということについての、不破さんの提言集。あらためて感じたのは、スターリンの巨悪が、日露間の領土問題に未解決の問題として存在している、ということ。カイロ宣言などで領土不拡大という大義を掲げたはずの米ソが、ヤルタ会談でこの大義を裏切り、領土拡張の野望をサ条約に潜り込ませてしまい、それを日本が不動の前提としている、ということです。安倍内閣の対露交渉が注目されていますが、領土問題の国際的道理にたち、解決を望みた

2016/10/31

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

日ロ領土問題でのロシア言い分の道理のなさと、日本政府が寄って立つ論理の問題点を示し、どういう論立てで領土返還交渉を進めるべきかを提起する。学者肌の不破氏らしく、幕末のロシア側の文献も取り上げ、当時のロシアが千島は日本の領土だと認識していたことを明らかにしているので説得力はある。とはいえ、当時、千島で暮らす人たちが日本に属していると思っていたかはわからない。対ロ交渉の問題で言えばそれでもいいのだろうが、先住民族との関係ではそれで済ませていいのかとの思いも残る。関係者の誰もが納得できる解決策をと切に思う。

2010/11/29

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