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死者の声、生者の言葉

死者の声、生者の言葉

死者の声、生者の言葉

作家
小森陽一
出版社
新日本出版社
発売日
2014-02-28
ISBN
9784406057806
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死者の声、生者の言葉 / 感想・レビュー

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寛生

【図書館】福島第一は3・11前も何度も大地震への対応などが指摘されていたが無視されてきた。そして、あの日爆発。メルトダウンが漸く公にされたのが2ヶ月後だった。「安部首相が世界に嘘をついてまで」と小森は臆する事なくいう。しかし、安部さんだけでなく私達国民も、永年嘘をつきすぎて、もう何が真実で嘘かさえも区別がつかなくなっているのではないだろうか。その嘘の言葉の蔓延は収束さえできないのではないか。そして、収束するはずの福島第一が、もし収束しないとしたらどうするのかという疑問が読書中私の脳裏から離れなかった。

2014/12/09

Gotoran

国文学者で「九条の会」委員長の著者が、サグタイトル「文学で問う原発の日本」が示すように、原発の責任を明確に追及しつつ、文学を通して3.11以降の日本(人)の「在り方」を考える手掛りを示してくれる。福島在住の詩人(若松、和合)の詩、川上弘美『神様2011』、大江健三郎『晩年様式集<イン・レイト・スタイル>』他を引く。賢治『グスコーブドリの伝記』から科学と宗教と文学を問う論考と漱石『現代日本の開化』での文明論的考察が特に興味深かった。文学を介しての死者との対話、声に耳を傾ける意味を深く考えさせられた。

2014/09/14

小原 敏嗣

3.11を風化させない文学の役割、声と言葉の重みというものにふれた。川上弘美『神様2011』をさっそく買って読んだ。

2014/06/11

林克也

このところ、遺伝子、脳などの本を読んで、結局(自分と同類の)まともな人たちが何を言っても、いまの世界のシステムを変革してヒトや他の生物が快適に生きていく地球を作ることに殆ど絶望しかけていたが、この本を読んで、可能性は非常に低いが、ゼロではない、かもしれないと少し希望が湧いてきた。ただし、文学は興味がある人しか読みに行かないから、結局はこの本が世の人に与える影響は限定的か。あと、大江健三郎を読んでいない人にはわからない本だとも思う。

2014/05/13

north

最近、あらためて震災後の文学および表現一般をめぐる問題に関心を持つ機会があり、手にとった。4章(宮澤賢治)、5章(漱石)がとくに印象に残る。ことに4章の後半で触れられる「大循環」という概念については、自分なりにさらに深く考えなければならないという気にさせられた。昨今流行りの思弁的実在論などにも関わる問題として。

2018/07/27

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