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たまちゃんのおつかい便

たまちゃんのおつかい便

たまちゃんのおつかい便

作家
森沢明夫
出版社
実業之日本社
発売日
2016-06-04
ISBN
9784408536866
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たまちゃんのおつかい便 / 感想・レビュー

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鉄之助

表紙の軽~く明るいイメージから帰郷女子の起業物語、かと思ったら、なかなか深い人生の教訓にあふれたハートフルな作品だった。いろいろ大変なご時世だからこそ、今読んでホントによかった。森沢ワールド珠玉のフレーズに、今回も参ってしまった。小さな冒険に踏み出せない人って、勇気が足りないんじゃなくて「遊び心」がちょっぴり足りないんだ。そうなんだ! 私にも思いあたる。もっと人生を楽しもう、と心から共感。「遊びをせんとや生まれけむ」(梁塵秘抄)と口ずさみながら。

2021/11/01

yoshida

沢山の人達の優しさが詰まっている作品です。大学生の珠美は地元の街に戻り、「買い物弱者」のお年寄りの為にキャリィでの移動販売「おつかい便」を始める。「おつかい便」を立ち上げ、毎日を忙しく過ごす珠美を通じて、幸せについて考えさせてくれます。人間、生きていれば意見が食い違うこともある、理不尽なこともある。そんな毎日でも、一日の終わりに幸せだと感じたことを四つ探してみる。どんなに些細なことでも、そう無事に生きていることも幸せである。幸せを見つけて、人生を楽しむ。そんな心持ちで毎日を過ごす。安定感のある作品です。

2017/04/15

ウッディ

買い物に行けないお年寄りのための移動販売を始めるため故郷に戻ってきた「たまちゃん」。義母のシャーリーンの押しつけがましい優しさにイライラを感じながらも、壮介、マッキーなど地元に残った同級生を助けを得て、「おつかい便」をスタートさせる。優しく温かい人ばかりが登場し、「一歩を踏み出せないのは、勇気がないんじゃなくて、遊び心が足りないだけ」など、素敵な言葉が散りばめられたおとぎ話のような物語の中でも、事故で亡くなった実母と後妻、過疎地の高齢化と買い物弱者などの問題もしっかりと語られていた のが印象的でした。

2020/09/18

まちゃ

過疎化と高齢化が進む田舎町で「買い物弱者」を救うために移動販売の「おつかい便」を起業する女性・たまちゃん。たまちゃんの奮闘と家族そして周囲の人との温かいつながりを描いたハートフルストーリー。たまちゃんの祖母の静子さんは、どうしたらこんな年の取り方ができるのかと思うほどに素敵な人でした。森沢さんらしい爽やかで温かい作品でしたが、作品のコンセプトに新鮮味を感じることができなかったのが少し残念でした。

2016/09/26

小梅

テーマは買い物弱者。 大学を中退して、移動販売を始めたたまちゃん。 たまちゃんのお父さんって漢気があって素敵だけど、シャーリーンと出会った経緯とかが気になります。 最後の、静子ばぁちゃんのシーン…人間の最後ってそんな感じなのかな。 そこが1番印象に残りました。

2017/07/07

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