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フーガはユーガ

フーガはユーガ

フーガはユーガ

作家
伊坂幸太郎
出版社
実業之日本社
発売日
2018-11-08
ISBN
9784408537320
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あらすじ

常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと。そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと――著者一年ぶりの新作書き下ろし長編は、ちょっと不思議で、なんだか切ない。

「フーガはユーガ」のおすすめレビュー

2019年本屋大賞ノミネート!伊坂幸太郎『フーガはユーガ』―― 誕生日に瞬間移動する双子の不思議せつない物語

『フーガはユーガ』(伊坂幸太郎/実業之日本社)

 以心伝心。一心同体。そんな強い絆に結ばれた仲間がこの世界にひとりでもいれば、私たちはきっと残酷な運命も乗り越えていける。伊坂幸太郎氏の『フーガはユーガ』(実業之日本社)は、強い絆で結ばれた双子の、ちょっぴり不思議でなんだか切ないミステリー小説。この作品は、伊坂幸太郎氏にとって1年ぶりの新刊であり、伊坂氏の初期作品を思わせるような、「原点回帰」ともいえる「悲しいけど、優しい」物語だ。

 主人公は常盤優我。彼は、仙台市内のファミレスで、ひとりの男に向けて語り始める。父親から暴力を受けながら育った幼少時代のこと。同じ顔をした双子の弟・常盤風我のこと。今まで乗り越えてきた困難のこと…。

 伊坂幸太郎氏といえば、“地上から数センチ浮いた”日常で起こる不思議な出来事を物語に描いてきたが、今回の作品では、主人公の双子・優我と風我に特殊能力が備わっている。2人には、1年で誕生日の日だけ、2時間おきにお互いのいる場所に入れ替わってしまう瞬間移動の能力があるのだ。2人の人間の意識が入れ替わるという物語は世の中に数多くある…

2018/12/8

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フーガはユーガ / 感想・レビュー

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ケンイチミズバ

過去最悪の父親が出てくる。幼少期に刷り込まれた暴力のせいで大人になっても体がすくむ経験が自分にもある。この双子のシチュエーションならコメディにもできただろうにシリアスなストーリーを選んだのには伊坂さんの現実社会への、特に子供に向けられる暴力を憎む強い気持ちからだろう。いつもならもっとユーモラスなのに。高杉はいくつもの実在する事件の犯人たちだろうと思われた。伊坂幸太郎にこんな作品を創作させる現実をどう考えたらよいのだろう。彼らの正義の巻き添えになった善良な人たちへの気持ちも少し複雑。それが現実的なのかも。

2018/11/12

しんたろー

双子のユーガとフーガの厳しい生い立ちと理不尽な事件を追いながら語るストーリーは、ダークな雰囲気に蔽われているが、得意技の軽妙な語り口でドンドン読ませる。不思議な能力の設定も面白く「陰惨な事件との絡み方がどうなるか?」とワクワクした。悪役が残忍で人間の闇の権化なのも伊坂作品らしい憎々しさで、主人公を応援しながら読む手が止まらなかった。無駄話っぽい会話の中に周到な伏線を張りつつ、見事に回収する終盤の展開はいつもながらお見事!ワタヤ夫妻という素敵な脇役も効果的だし、含蓄ある台詞も散りばめられ、流石と唸った一作。

2018/12/14

ゆのん

とにかく切ない。ラストでは泣けてしまう程切ない。伏線回収は流石伊坂、完璧だし私の好みの回収の仕方。途中、何気ないところで『あのカカシ』がチラッと登場するからニヤッとしてしまった。伊坂の割に会話の遊びが少ない気もしないではないが、そこは双子的意思の疎通ということなのだろうか。子供への犯罪や暴力が書かれている箇所は怒りすら覚えるが最近の伊坂作品の中では個人的に良かった。

2018/12/09

今まで伊坂幸太郎さんの描く「悪」はその度合いが酷いながらも、どこか現実味を感じさせない不思議な文体だったのだが、今回は違った。読み進めてもどこに救いがあるのだろうと暗澹とした思いしかなく、こんな鬼親こんな非道の事件あるよとしか思えないのだが、先が気になってページをめくる手が止まらず、翌日(つまりは今日)早朝出勤にもかかわらず、睡眠時間を削って一気読み。終ってみればすっかり伊坂ワールドに取り込まれていた。「鴨とアヒルのコインロッカー」を彷彿とさせて読後感は重いが爽やかな達成感があった。

2018/11/18

うっちー

犯人が酷すぎる

2018/11/25

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