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吉宗の星

吉宗の星

吉宗の星

作家
谷津矢車
出版社
実業之日本社
発売日
2021-05-20
ISBN
9784408537825
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吉宗の星 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

長い徳川幕府の中でこの8代将軍が好きだという方は多いと思う(映像化の影響は大きい)紀州藩主の3男として生まれるも生母の身分が低いことから冷遇され、天下人の目は無いと普通は思う。だがしかし、私たちは運だけで天下は取れないのは歴史から知っている。野心・策謀・参謀…そして、時。谷津さんの描く吉宗を面白く堪能した。もう少し伊織と同じ方向を向いて一緒に生きられたらよかったなぁが正直なところ。一番上に立つ者はいつの時代も孤独なんだろうな。

2021/06/10

とん大西

白馬に跨がり爽やかに疾走する暴れん坊の横顔は1ミリもない。「白い巨塔」の唐沢財前を彷彿させる権威権力への飽くなき野望。ヒールすれすれでエネルギッシュな八代将軍吉宗の治世と生涯があった。紀州藩主の側室ですらない女が生んだ庶子。日陰の身からのしあがり、藩主の座に、幕閣を懐柔し、ついには天下を手中に。それもこれも母の為友の為。が、成り上がりは諸刃の刃。蜜月、仲違い、裏切り、死別。信ずる者とはいつも離れてしまう、図らずも。権謀渦巻く千代田の城、孤独に親政の舵取りに勤しむ吉宗の哀愁。その背中が…語っていますね。

2021/06/12

ゆのん

徳川吉宗。もちろん名前は知っている。では、その人となりや生涯はというと…。本作品は歴史を題材にしたフィクションではあるが、読んでいるうちに『そうだったのかぁ。』と妙に納得してしまいそうになる。徳川御三家の三男でありながら、その母と共に蔑まれ、疎まれ、粗末な生活を強いられていた吉宗。大切なものを守るには天下を獲る。その一心で見事、将軍の座を手にした吉宗に残されたものは…。多くの家臣に囲まれている将軍・吉宗のあまりの孤独さが胸を打つ。

2021/05/11

mocha

紀州徳川家の妾腹の子であった吉宗がどのようにして将軍にまで上りつめたのか。この作品では、吉宗の拠り所となる架空の人物〈星野伊織〉が影の仕事を引受け、出世の道を拓いていく。幼少時から敵ばかりの境遇。頂点に立っても政争に苛まれ続ける。ここに描かれた吉宗は、孤独の中に生きた王者だ。

2022/07/09

fuku3

2021.10.10読了。谷津矢車氏初読み。八代将軍吉宗公の出世物語!NHK大河で吉宗(西田敏行)は嫌々⁉︎無理矢理に将軍に収まったと記憶していた!ここでは紀州の三男坊が兄二人が変死⁉︎尾張の吉通も変死⁉︎どうやら吉宗は徳川将軍15代で唯一自分の手で将軍の座を勝ち取った男らしい!高見に登り職務に邁進して二十数年周りを見渡したら自分の欲しい物は何一つ手に入らずそこには孤独感しか無かった…。前半の藩主争い、将軍争いが面白かった!上り詰めてからの権力争いは醜い!皮肉なもで最後は次男の宗武が全く自分と同じ事を⁉︎

2021/10/10

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