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あのころの、 (実業之日本社文庫)

あのころの、 (実業之日本社文庫)

あのころの、 (実業之日本社文庫)

作家
窪美澄
瀧羽麻子
吉野万理子
加藤千恵
彩瀬まる
柚木麻子
出版社
実業之日本社
発売日
2012-04-05
ISBN
9784408550725
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あのころの、 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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Shinji

気になる作家さんばかりのアンソロジー。女子高生の「あのころ」をフューチャーしてるんですけど、どの作品も、女の子が抱えているものの、本人と周りの受け取り方の違いが凄く綺麗に出されていましたね。たとえ親友と言えども隠したい事、言えない事があるってのは共感するし、その頃の誰もが友と家族を天秤にかけてしまって葛藤し成長する事実。窪さんの「リーメンビューゲル」膝をすりむいたようなヒリヒリ感とハルカの優しさが凄く良かったです!あと、女子高の事はあまり分かりませんが、彩瀬さんの「傘下の花」雰囲気がとっても綺麗でした。

2015/09/20

ベイマックス

6人の作家のアンソロジー。『リーメンビューゲル』窪美澄・『ぱりぱり』瀧羽麻子・『約束は今も届かなくて』吉野万理子・『耳の中の水』加藤千恵・『傘下の花』彩瀬まる・『終わりを待つ季節』柚木麻子。共通としては、女子高生を主人公に、友人や親などとのやり取りで、成長していく姿。◎読みやすい青春物でした。女性作者が過去の自分と重ねてた部分が少しでもあるのか、男子高校生でもあった自分も懐かしく、そして少々苦い思い出もよみがえったり。

2021/09/08

りゅう☆

お互い家庭の事情をなかなか打ち明けれない『リーメンビューゲル』、変わった姉…だけど『ぱりぱり』、これって実話?気になる存在の才女と同窓会の時だけ話す『約束は今も届かなくて』、仲良しグループが男子の存在で壊れつつある『耳の中の水』、大好きな母と愛しい友人とずっと一緒にいられないと感じた『傘下の花』、学校一カッコいい女子とひょんなことで仲良くなる『終わりを待つ季節』。女子高生が感じてる悩みや不安、希望などが素直な表現で描かれて、不思議さもあったけど苦しい事も「あのころの」こととして懐かしく感じることができた。

2015/12/09

七色一味

読破。女子高生縛りのアンソロジー。参加されている作家さんはいずれもいくつか作品を読ませていただいている方々で、特に誰が目当てということではなくタイトルとイラストのみで選びました。短編集ということもあり、いずれも劇的なテーマがあるわけではなく、なんとなくの日常が描かれています。まぁ、後半の2編は百合(と言うかGL?)系作品でしたが、それも違和感なく、結構オススメかしらん、なとど思ってました。さすがは女性作家さん、心理描写は綺麗で丁寧です。

2015/09/27

nico🐬波待ち中

あのころの遠い記憶を呼び戻す6名の女流作家の描いた女子高生物語。今思い返すと、あのころいた場所は確かに温室だった。予期せぬ雨風で吹き飛ばされぬよう、身近な大人たちにしっかりとビニールで覆ってもらい、日光や栄養もなるべく等しく与えてもらっていた、いたれり尽くせりのあのころ。プライドや見栄、コンプレックス、不安をごちゃまぜにして、顔色をうかがったり悩んだり怒ったり泣いたり笑ったり。けれどそんな我がままが許されるのは、あのころの特権かも。あの夢か幻のような眩しい時間に、もう一度だけ戻ってみたくなる短編集だった。

2021/07/25

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