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禿鷹の城 (実業之日本社文庫)

禿鷹の城 (実業之日本社文庫)

禿鷹の城 (実業之日本社文庫)

作家
荒山徹
出版社
実業之日本社
発売日
2015-08-01
ISBN
9784408552422
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禿鷹の城 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー

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カツイチ

荒山徹ならではの伝奇物を期待したが、最後まで柳生も妖術も怪獣もなくその点は肩透かし(あとがきに作者自ら本格物を目指した、とのこと)。しかし、小説でも映像でも、朝鮮出兵を詳しく描いたものはあまりないので面白かった(荒山徹曰くNHK「軍師官兵衛」の及び腰)。朝鮮vs日本だけでなく為政者と下層民、差別・迫害を受ける人、信仰に取りつかれた人、同僚の足を引っ張る将官……多面的に描いて、戦争や歴史理解の難しを考えながらも物語として楽しめた。

2016/01/17

URI(病気養生

禿鷹の要塞の文庫版。あとがき目当てだが「慶安の役はエンタとしてもいい時期でないか」というのはまだ早計か。ただそれには戦争の道義には正も悪も無いが、巻き込まれる民には悲惨さはあるこういうことを丹念に描く、認識することが必要ではないか

2015/12/06

澤唯

いやー面白かった 朝鮮版のぼうの城とでも言いたくなるような歴史小説 感想はいろいろあるけれど ひとつだけ言うとしたら「女と石はすげえな」ってこと トクチョンカガンの前日譚を読めてよかった

2017/12/22

tako_machida

初めて読んだ作家さんでしたが、秀吉の朝鮮出兵、中でも幸州山の戦いを日朝両側から描かれており、面白かったです。悪役に描かれている小西行長のイメージが変わりました。

2017/11/08

左丘明

時代は文禄の役(朝鮮側では壬辰倭乱)。主人公は架空の人物である朝鮮の修行僧・一巌(元信)。圧倒的な武力を持つ日本軍に追い詰められた朝鮮軍が奇跡的な勝利を得た幸州山城の攻防戦を、朝鮮側から描いた時代小説。文禄の役を描いた小説は珍しいが、特にこの戦いの資料は乏しく、日本ではほとんど知られていない。だが、さすがは朝鮮ものを得意とする荒山徹。生き生きとした歴史活劇としてよく構成されている。両班と民衆の対立や日本軍の不和なども興味深い。狂信的なキリシタン武将として描かれる敵役小西行長の姿も新鮮。読み応えのある傑作。

2020/08/31

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