雪煙チェイス (実業之日本社文庫 ひ 1-3)
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雪煙チェイス (実業之日本社文庫 ひ 1-3) / 感想・レビュー
Tetchy
このシリーズでは読者にページを速く捲らせる疾走感を重視したストーリー展開が特徴的。単純な設定をいかに退屈せずに読ませるか、しかも最後の1行まで演出が施されていて飽きさせない。ただ軽いだけでなく、作者がスキー場を舞台にしたミステリを文庫書下ろしで安価に提供して自らもスノーボードを嗜む氏が経営困難に瀕している全国のスキー場に少しでも客足が向くように読者に興味と関心を与えていることだ。爽快面白エンタテインメントに徹しつつ、スキー場で働く人たちの心情や厳しい現状が綴られている。そして意外な結末の甘さにニヤリ。
2017/09/14
starbro
東野圭吾は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。図書館の予約に出遅れた訳ではないですが、文庫本なのと年末年始を挟んだので、冬ギリギリでようやく読めました。ユーモアミステリでテンポ良く一気読みでしたが、あまり捻りもなくクオリティの低さを感じました。小説でも流石に捜査情報を刑事が漏らすのはありえないのではないでしょうか?次は、本格的なシリアスなミステリを期待しています。
2017/02/24
ウッディ
滑走禁止エリアで出会った美人スノーボーダー、殺人の容疑をかけられた大学生脇坂は、自身のアリバイを証明してもらうため、彼女を探す。「緑色のウンチ」のくだりとか、微妙に「恋のゴンドラ」とリンクしていて、楽しめました。彼女の正体がなかなかわからない理由とか、唐突な真犯人など、少し展開が強引すぎるきらいはありましたが、気軽に読めるミステリーということで、可もなく不可もなくという印象でした。
2018/04/25
Yunemo
誰が犯人かなんてこと、関係なく。状況としてはかなり深刻なはずなのにサスペンスとしてのドキドキ感が薄くて、なのに、何故かゲレンデでのチェイス模様に浮かれます。著者のこの分野の作品、何だか状況設定にかなり無理感がありません?でも楽しく読めてしまうんです。著者独自の警察組織への想いも生かされてますね。警察は、容疑者が有利になる証拠を積極的に探してはくれない。自分のことは自分で守れ、それができない場合は必死で逃げろ。今までとちょっとニュアンス違うけど、確かに。この冬さらなる衝撃が!との謳い文句、ちょっと言い過ぎ。
2016/12/15
こうじ
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎4/5 面白かった〜(*^_^*)一気読みしてしまいました。雪の世界なのか、爽快感が伝わってくるよ〜友人、刑事、女将さんもみ〜んな優しい人ばかり^_^楽しくハラハラしながら読めました(*^_^*)
2016/12/03
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