人生は並盛で (実業之日本社文庫)
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人生は並盛で (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
まさきち
一軒の牛丼屋を舞台に繰り広げられる3編からなる短編集。登場人物が知らず知らずのうちに絡み合っており、そのことに気づきながら読み進めると非常に面白い物語。冒頭では人間のどろどろした部分を見せられて少々気がめいりましたが、最後にはそれを見事に浄化されて晴れ晴れとした気分で読み終えることのできた一冊でした。
2020/09/12
紫 綺
「牛丼愛」改題。単行本にて読了。え?これ、小野寺さんの作品?って思うくらい出だしはイヤなヤツばかり。でもイヤなヤツもいいヤツなんじゃないかと思えるくらいハッピーエンドだった。牛丼食いたい‼
2019/11/10
えみ
積極的になり過ぎない、でも消極的にもならない。人生それが一番。多すぎず、だからといって少なすぎない。それが並盛、「普通」の人生。とある牛丼屋を主体として笑いあり涙ありの人間模様が、ある時点で交差し、ある時点では融合していく連鎖物語。ここの牛丼屋の牛丼はきっと、惨めであり可哀想である…が、愛おしい人間の様々な貌が覗けるちょっと苦めの大人味!どこにでも困った人間はいるけれど、異常者偏屈者犯罪者など危険人物が特盛…いや、メガ盛りで溢れてる。牛丼は許されるが人生の盛り過ぎは思いがけない結末が待っているので要注意。
2021/05/15
kotetsupatapata
星★★★☆☆ 小野寺作品にしては珍しくクソ人間のオンパレードで、この作品どこへ向かうのかとハラハラさせる異色の物語だと思います。 名木やW不倫の米村夫妻にも腹立ちましたが、恵は救いようの無いクズ女ですね💢 でも実際こういう奴世間にごまんといるんだよな~😭 そんな中、日和と準一は愚直なまでの真っ直ぐさで、世の中にすれた小生からすると、「もっと要領良く立ち回らないと」と心配してしまいますが、そんな二人だからこそ、周りも感化されて助けるのでしょう ところで無言電話の犯人は恵だったのかな?
2021/02/27
アズマ
そういえば牛丼を食べたことがないことに気が付きました。でも、解説でも出てたけど特別でも嫌いでもない普通さは何となく出てくるそれぞれの人たちに合ってるのかなと思いました。
2020/05/13
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