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知的経験のすすめ―何んでも逆説にして考えよ (青春文庫) (青春文庫 か- 1)

知的経験のすすめ―何んでも逆説にして考えよ (青春文庫) (青春文庫 か- 1)

知的経験のすすめ―何んでも逆説にして考えよ (青春文庫) (青春文庫 か- 1)

作家
開高健
出版社
青春出版社
発売日
1993-04-01
ISBN
9784413090032
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知的経験のすすめ―何んでも逆説にして考えよ (青春文庫) (青春文庫 か- 1) / 感想・レビュー

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サンノート

手と足による経験を重視している。寺山修司と一緒だ。この、頭で考えただけではだめで、身体で実際にやってみるというのは、禅の考え方と一緒なんだよね。禅問答による答えは、体験的な答えでなければいけない、とされている。頭だけで考えたり、本で得た知識は「答えではない」わけだ。「答え」は、自分の体験の中から見つけ出さないといけない。これが禅の教えである。千年以上も前から人間が学ぶ上で大事なことは変わらない。ありきたりになってしまうが、色々な場所に行って色々な人と出会い、色々な経験をするのが大事なんだろう。

2015/06/09

nao1

連載をいやいや引き受けた風で(笑)最初はウダウダしているが、何回目からかはヒリっと濃密で格別です。戦中戦後を開高健の目で見ると、なんだか臓腑に沁みる感じに当時の空気が味わえるような気がして、なんというかヒリリと切ないです。時代を凝視した目と精神を卓越した文章で堪能できて、しかも難しくない。美味しい本でした!

2014/11/25

徒生

空襲の轟音の中、バルビュスの『地獄』で気が遠くなるほど「お水取り」(マス)をしたというのは笑ってしまった。更には谷沢永一と呑んだくれる日々に、タバコ中毒…。しかし、開口はムダなものは何もない、ムダをこそ持てとすら言う。彼ほどの読書家にしても、読書によって得るところ、その他の人生によって得るところの多寡はハッキリしないそうだ。頭のみで生きるなということだ。ただ、彼ほどの鋭敏な感性を以てこそ、読書以外の経験からかくも教えを得ることが可能だったようにも思う。世の呑んだくれたちを見ると。

2016/01/10

ウテオンマ

「汝の一生をふりかえり、教育なるものの意義をその経験よりして考えよ。しかして何回にもわたって記述せよ」という趣旨で、東京新聞に連載したもの。息子を開高氏のように育てるには、本をむさぼり読ませるしかないらしい。戦時中、新刊本は一切出版されなくなったものの、世界文学全集の類は疎開先に送れず家財道具として残されるので、それを片っ端から読んだそう。バルビュスの「地獄」がポルノ小説代わりというのがカッコよすぎるwwうちの子らにも、青春期にむさぼり読むという体験をしてほしいものだ。

2014/04/14

kawasemi

読んでなかった本。軽やかで、彼の知らなかった面もあって、とても良かった。

2020/03/30

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