大坊珈琲店のマニュアル
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大坊珈琲店のマニュアル / 感想・レビュー
小説を最初に書いた人にありがとう
珈琲を淹れることにはまり、伝説の珈琲店「大坊珈琲」の本を手に取った。既に閉店となっている青山の名店。何度か行った思い出が甦る。思い入れのある著名人の回顧録が、より伝説を盛り上げる名著。
2021/01/17
けんとまん1007
この本、全体を通して感じるのは、おそらく・・・・大坊珈琲店の空気感なんだろうと思う。もう、お店に伺うことは、かなわない。それでも、行ってみたかったと痛切に思う。大坊さんのこだわり。それは、一つ一つを大事に、丁寧にすること。珈琲に限らず、いろいろな分野への学びを続けること。それが、ご本人だけでなく、お店の空気にもなる。こころが、豊かになる一冊。
2021/07/30
ばんだねいっぺい
なんとまぁ、郷土の誇りだ。手回しロースターで五時間とか、焙煎の7と7.10の間の甘味と苦味の相克の話や、「さん」の呼称による距離感と自由。それだけ満たされるのに、平野遼さんやキム・ホノ、塩崎貞夫、平野遼まで紹介してくれるなんて贅沢の極み。あー、行きたかった「水の駅」に。現代の速さを忘れる経験をしに。
2019/11/15
aloha0307
おいしいコーヒー☕を飲むと「ほっ」としますよね🌸 大坊珈琲店は、30gの豆を100ccで淹れる(通常の3倍量の豆❗)〜なんとも贅沢です🕰️ 手廻しロースターで深煎りにすると、甘み(酸味・苦味とのバランスは精巧な焙煎で) がでるそうなんです😊 ストイックで純朴な印象のマスターが淹れる☕はまさに至福✨ 珈琲店の一番の良さは、勝手に一人でいられること と仰る ひとりを楽しむ…かな?
2021/09/20
チェアー
珈琲のなかに宇宙がある。ささいな焙煎の違いで味が変わり、4種類の豆を混ぜることでまた世界が変わる。同じ作業をしても、違う世界を見る。 だが、お店は同じ空間であり続けなければならない。おいしい珈琲を飲み、ほっとする。話しかけられることもなく、拒絶されるわけでもなく、おいしかったと目で語り、ありがとうございましたと目で受け止める。そんな人間としての基本動作ができる店だ。 端正な文章から紡ぎ出される細かな感情。その豊かさが珈琲と店を豊かにしてきたのだろう。やっぱりなくなって惜しい店だったなあ(行きたかった)。
2019/08/19
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