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ブスの自信の持ち方

ブスの自信の持ち方

ブスの自信の持ち方

作家
山崎ナオコーラ
出版社
誠文堂新光社
発売日
2019-07-10
ISBN
9784416519561
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あらすじ

ブス本人は変わらなくていい!
社会が変わる!

容姿差別は、気にする方が「気にしないように」と考えや容姿を変えるのではなく、加害者の方が変わる方がいいんじゃないかな。
被差別者が変わるんじゃなく、社会が変わった方がいいんじゃないかな、と書きました。
(山崎ナオコーラ)

性別とは? 差別とは? 社会とは?
よみもの.comでの好評連載がついに書籍化!

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“「ブスには自信を減らしてほしい」という考え方には与しない。”
うん、最高!
現代社会に燦然と輝く希望の書。

はるな檸檬さん(漫画家)推薦。
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社会を変えたいと思う。
私はこれまで、他のテーマで書いたエッセイの中に、「ブス」という単語をちらりと紛れ込ませたことが何回かあった。
すると、大きな反響があった。多くの人が「ブス」という言葉に関心を持っているようだ。
ただ、その反響の多くが、「頑張ってください」というものだった。
つまり、「『“ブス”という単語が出てくる文章』=『劣等感の放出』」と捉えられてしまうのだ。
慰めたり応援したりするのが読者の務め、と思わせてしまう。
「社会は変えられない。だから、『ブス』に関する文章っていうのは、個人の苦しみを吐露するだけのものだ。
その言葉を聞いたり読んだりしたら、個人を応援し、個人の気持ちを緩和させてあげなくてはならない」と多くの人が考えてしまう。
違う、と私は言いたい。「ブス」は個人に属する悩みではない、社会のゆがみだ。社会は変えられる。
(あとがきより)
■目次
第一回 はじめに
第二回 自信、そして「勘違いブス」について
第三回 自信を持たない自由もあるし、持つ自由もある
第四回 差別語と文脈の関係
第五回 恋愛
第六回 「容貌障害」についてなど
第七回 結婚、それとトロフィーワイフのことなど
第八回 『源氏物語』の末摘花のこと
第九回 『シラノ・ド・ベルジュラック』における友情
第十回 アイドル総選挙
第十一回 自信を持つには
第十二回 他人に努力を強要していいのか?
第十三回 自虐のつもりはない
第十四回 骨や死に顔を見るな
第十五回 ノンバイナリージェンダー
第十六回 差別と区別
第十七回 新聞様(一) 被害者の顔写真をなぜ載せるのか?
第十八回 新聞様(二) 「右」とか「左」とか
第十九回 新聞様(三) カテゴライズ
第二十回 新聞様(四) くだらない話
第二十一回 新聞様(五) くだらない話の続き
第二十二回 痴漢(一)
第二十三回 痴漢(二)
第二十四回 痴漢(三)
第二十五回 化粧
第二十六回 一重まぶた
第二十七回 虚栄心とか美への欲望とか
第二十八回 強者の立場になってしまうこともあるという自覚
第二十九回 「おじさん」という言葉
第三十回 本当に「ブス」と言ってはいけないのか?

ブスの自信の持ち方 / 感想・レビュー

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まいごん

もっとポップな明るい内容かと勝手に思っていたので、真面目にブスの定義や在り方について延々と語られると、ちょっと面倒くさく感じてしまった。。みんなそんなに意味を掘り下げるほど「ブス」や「美人」にこだわるかなぁ。。大人になると、容姿だけではなく、その人の能力や人間力が人を魅了しますよね。ただ、著者の力説には説得力があったので、今までなんとも思っていなかった事に関して新しい角度から見れるようになった。

2019/08/09

こすも

“ブス”(なかなか使うのに勇気がいる言葉ですが…)に対して一見公平に接しているように見えて社会的な役割を固定化することは、差別にほかならないし、差別が生じる原因は個人よりは社会の歪みにあるから、社会を変えていく努力をしなくてはならない。山崎さんの根本にある価値観は「社会は(世界は)多様性で構成されるべき」というものだと思うのですが、強く共感しました。 本作品は、自身の経験や思考の展開を平明な文章で丁寧に綴っているので、とても説得力があります。社会派作家の面目躍如、素晴らしい仕事だと思いました。

2019/08/03

小春

「ブス」を切り口に、あらゆるマイノリティについて考える。「自分はブスだから」って言うと、「自分のことブスなんて言ったらダメだよ!」と言われる。だけどそれって、いじめられている人に対して「自分のこといじめられてるって言ったらダメだよ!」、障害のある人に対して「障害があるなんて言ったらダメだよ!」と、コミニュケーションを拒絶してるのと同じなのではないか、とナオコーラさんは訴えていて、胸のすく思い。

2019/07/20

ぱなま(さなぎ)

容姿によって生きづらさを抱える人が自ら工夫して耐え抜いていこうという話では断じてない。この社会がどうしようもなく抱える差別と人権に関するエッセイ。ブスという言葉に抵抗を覚える人も、差別なんて自分には関係ないと思う人も、これを読んで何を考えたか聞いてみたいと思う。社会が抱える問題について二項対立をつくり勝ち負けを決めることに意味がないというのは私も本当にそう思っていて、ただ各々の対話の力を高めることでしかそういう負の連鎖はなくなっていかないとも思うから。

2019/08/25

marumo

私も山崎ナオコーラとまさに同じ理由でTBS「噂の東京マガジン」が大嫌い。これでピンとくる人は読むべき。ブスであることに困っているのではなく、ブスであることで隅に押しやられ侮辱されるそのことが問題だと言っている。つまり個人の問題ではなく、社会の問題。カテゴライズ、ラベリングに違和感を持ちつつ、一方で全くカテゴライズできないとすればどうしたら…?など、答えがすっきり出るわけではないことをアレコレ考えるキッカケになった。最後の最後、作り手のみなさんの「目標」にグッときた。

2019/08/18

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